犬が家から脱走しないようにしつける方法

犬が脱走するのは飼い主にとってはストレスや悩みのタネになります。それは、家から脱走して、通りをさまよっていると犬の健康に害を及ぼしたり、周りの人に迷惑をかける可能性があるからです。
犬が家から脱走しないようにしつける方法

最後の更新: 18 1月, 2019

脱走する習性のある犬は一緒に運動をすることで脱走を防ぐのに役立ちます。

様々な理由から、犬は脱走を試みますが、しつけを行うことで脱走を止めることができます。

本記事では、犬が家から逃げないようにするためのしつけに役立つアドバイスをご紹介します。

家から脱走しないためのしつけ

犬が家から脱走し、通りを歩くことで、寄生虫や自動車事故、また誰かに連れて行かれるなど、犬の心身の健康に大きな脅威をもたらす可能性があるので飼い主としては心配ですよね。

暴力的なしつけをやめて、ポジティブなしつけを行う

犬の行動の中には飼い主を怒らせるものがあるかもしれませんが、飼い主が望んでいない行動を抑制するために暴力を使うのは絶対に避けてください。

犬を暴力でしつけることで、攻撃的な反応や犬のトラウマとなるような体験を与えていることに気づいてください。

また飼い主が暴力を使ってしつけていると、犬が家から脱走する原因にもなります。

これは、犬が飼い主に対して恐怖感を感じて「危険だ」と考えて家を抜け出すからです。

つまり飼い主からのしつけと称した攻撃が原因で、犬が脱走しているケースです。

悲しい犬

犬をしつける時に大切なのはポジティブさです。犬が何か正しい行動をした時には、それを褒めることで犬の認知機能を刺激して、自信をつけることが、正しい行動への強化につながります。

飼い主から認められていることや「愛情」を感じる犬は、恐怖や不安を感じることがないため、脱走することは滅多にありません。

犬の名前とポジティブさを関連づける

犬の名前を呼んで叱ると、飼い主が怒っているという状況と犬自身の名前を、犬が「否定的な体験」として関連づけて記憶する可能性が高くなります。

ただしこれは、しつけや訓練の時に名前を呼んではいけないということではありません。

犬の不適切な行動を指摘する際には、名前を呼ぶのではなく「ノー」などの決まった言葉を使う必要があります。

そしてできる限り、褒める時やご褒美をあげる時、そして一緒に遊ぶ時などだけに犬の名前を呼びましょう。

そうすれば、飼い主が犬の名前を呼んだ時に、犬は「何か楽しいことが待っている」と反応し、逃げ出そうとしている時に名前を呼ばれても、喜んで戻ってくるでしょう。

前述したように、怒られる時に名前を呼ばれると、自分の名前を聞くと「怒られる」と反応して、脱走するリスクが高まります。

犬をしつけたりトレーニングを行う上でも、必ず覚えておきたいことであり、犬の脱走を食い止める最も大切な方法の一つと言えます。

飼い主の非言語コミュニケーション法を確認する

犬は、飼い主の声の調子だけでなくボディーランゲージなどの身体の動きの変化も容易に知覚する非常に敏感で賢い動物です。

そのため、飼い主の気分や感情の変化さえも察知することが多くあります。

脱走しがちな犬の場合は、まず飼い主が自分の非言語コミュニケーション、つまり体の動きと声の調子を変えないように注意してください。

犬が逃げ出そうとした時などは、飼い主がしゃがみ落ち着いて犬の名前を呼んでください。

これがうまくいかない場合は、もう一つ方法があります。

これは、犬が走っているのと反対の方向に楽しそうに走ることです。

これにより犬は、大好きな飼い主が新しい冒険に行こうと自分を誘ってくれていると感じて、同じ方向に向かって走ってくる可能性が高まります。

 

愛情、コントロール、そして家族と一緒に訓練する

脱走 

飼い主だけでなく、家族全員に愛されていることを感じている犬は、家から脱走する理由がありません。

しかし、常に暴力、孤独、または飼い主の無関心にさらされている犬は、より良い生活を求めて逃げ出すことがあります。

家族も含む全員で、犬への愛情をしっかりと示すように心がけてください。

定期的な運動

飼い主だけでなく、犬も座りがちな日常生活を送っている、または常に室内にいる犬は、走りたい、遊びたい、そして自由を感じたいという理由から脱走する可能性があります。

そのため、家から脱走しないようにしつける時には、できる限り多く継続した運動を行うように心がけてください。

逃げないように犬を訓練する

子犬の時から犬を飼う予定の人は、家の庭などで犬に「かくれんぼ」を教えることをお勧めします。

飼い主が木などの陰に隠れ、犬が飼い主を見つけるまでその名前を呼び続けるという遊びです

これにより、名前を呼ばれたら脱走しようとしていても、飼い主を探し始めるでしょう。

最後に、犬が正しい行動をしたら、褒める、体を撫でる、おやつを与える、またはゲームで一緒に遊ぶなどの楽しい時間を犬に提供することが大切です。

こうすることで、外で飼い主が見えなくなってしまったら、飼い主を探そうとする犬へと成長するでしょう。

避妊手術

犬、特にオス犬が脱走する理由の一つが、性的衝動を満足させることです。言い換えれば、オス犬の多くは性的欲求や生理学的ニーズを満たすために逃げます。

犬の脱走の原因がそれならば、避妊手術、つまりオスに去勢手術を行うことも効果的な方法の一つです。

手術後は性格が落ち着き、手術後から性的欲求が軽減します。

ただし、これはすべての性的欲求を取り除く手術ではありませんし、自己満足や他の理由で脱走する犬も多くいます。

つまり避妊手術だけでは、脱走を完全に引き止める方法にはなりません。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。