発情期を迎えた雌犬の扱い方
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最後の更新: 24 9月, 2018
まずは発情期に対する知識を深め、発情期がいつ始まりいつ終わるのかを知ることが重要です。また、犬が何歳の時に発情するかを知ることも重要です。
すべての生き物は繁殖し子孫を残すという目的を持っています。自然と本能は否定できるものではなく、犬も例外ではありません。今回は発情期を迎えた雌犬の扱い方についてご紹介します。
雌犬を飼う際、人間には分からなくても犬には魅力的な匂いを 少なくとも1年に2回体から発することを知っておきましょう。
発情期の雌犬とそのステージ
雌の犬が発情期を迎えるのは生後6~18ヶ月です。大きい犬は性成熟に時間がかかるため、発情期のタイミングは犬種によって異なります。犬の発情サイクルは、人間の月経周期によく似ています。
犬の発情サイクル
- 発情前期:犬の行動に変化が見られ、出血が始まります。このステージではホルモンの変化が一番著しく、6~11日間続きます。
- 発情期:このステージでは妊娠が可能になります。このステージは短く、行動の変化が顕著で攻撃的、または愛情深くなります。
- 発情休止期:このステージは前期の発情期によって大きく変わります。発情期で妊娠した場合は発情サイクルの最終ステージになります。妊娠していない場合は、乳腺が大きくなり、一種の「偽妊娠」になります。詳細は後ほど説明します。
- 無発情期:妊娠していない場合はこれが最終ステージです。このステージは約4ヶ月間続き、ホルモンはお休みします。このステージではホルモンの変動が少ないため、避妊手術に適した時期と言えるでしょう。
1年間の発情期の回数は決まっていません。通常は1年に2回ですが、1年に1~4回発情期を迎えることもあります。発情期が終わる年齢が気になるかもしれませんが、発情期が終わる年齢はなく、生涯つづきます。
通常、オスを引き寄せるフェロモンを分泌している時期に雌犬は妊娠します。しかし、この時期が終わってもオスが積極的であれば妊娠します。
興味深いことに、多くの雌犬は偽妊娠という状態になり、泌乳が起こります。脳が誤って妊娠していると認識し、妊娠していないにもかかわらず起きる現象です。
発情期を迎えた雌犬の扱い方
- 発情期にマウンティングされないのであれば避妊をおすすめします。避妊には2通りの方法があります。避妊手術と経口避妊薬です。どちらも安全で同じ結果が得られます。
- 避妊手術は乳がんや子宮感染症などの病気の予防に効果的な方法です。また、避妊することで犬の行動に変化が見られることもあります。
- 初めての発情期にマウンティングされることにはリスクが伴います。まだ完全に性成熟していないため、出産時に問題が起きる可能性があります。避妊手術の最適なタイミングは初めての発情期を迎える前です。
- 一時的に経口避妊薬を使用することも可能です。
- 偽妊娠は発情サイクルで反復的に起こる現象ではありません。しかし、犬の健康のためには偽妊娠とそうでない場合とを区別することが大切です。偽妊娠かどうかを見極める効果的な方法は、対応する期にホルモンからくる行動変化が見られるかどうかです。
- 妊娠を望んでいる場合は、沢山の子犬が産まれる可能性があることを忘れないでください。生まれた子犬をしっかりと育ててくれる信頼できる里親を事前に探しておきましょう。
- 犬の世話をすることには大きな責任が伴うので、常に一歩先を行きましょう。この短い記事で知識を得るだけではいけません。できるだけ多くの情報を手に入れ準備しましょう。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。