がんを患うネコちゃんへの食事のアドバイスとは?
食事は健康上の問題を予防、治療、緩和するのに重要な要素です。また、がんやその他の深刻な病気をかかえているネコちゃんの生活の質を向上させるのにも、とても大切な役割を果たす可能性を持っています。
がんを患うネコちゃんにとって、食事はなぜそんなにも大切なの?
がんにを患うと、その生理学的影響や病気の特性が原因で、あるいは行われている治療のために体重が落ちてしまうことがよくあります。脂肪と共に、筋肉も失ってしまうかもしれないのです。
全てのがんが同じ症状を引き起こすわけではありません。がんがあっても摂食障害が起きるとは限らないのです。摂食障害がある場合には、以下のような形で現れるかもしれません。
- 拒食症:拒食症は食欲が異常に無い状態です。がんがあると、治療の過程の中で食欲があったりなかったりするかもしれません。
- 悪液質:悪液質は十分な食事を摂っているにも関わらず体重が徐々に減っていくことです。これは治療や病気のために代謝が変化することによって引き起こされます。
放射線治療を受けている場合、ネコはイヌよりも嘔吐や拒食症になりやすいようです。多くの場合、がん治療は患者を完治させるために作られていません。それは単に生活の質を向上させ、寿命を延ばすために行われるのです。
がんの場合、食事は栄養失調や新しい腫瘍の成長を防ぐために重要な役割を果たします。
がんを患うネコちゃんに与える食事
決してネコちゃんに食事を強要してはいけません。これは逆効果になってしまうかもしれないからです。無理に食べさせようとすると、食事と嫌な経験を結び付けるようになり、食べ物に対して嫌悪感を抱くようになる恐れすらあるのです。幸い、がんを患うネコちゃんに食事を与えるもっと効果的な方法があるのでご紹介します。
食欲を刺激する
食欲を刺激するためには、より口に合う食事を用意してあげるといいでしょう。ネコはウェットフードをとてもおいしいと感じる傾向があります。さらに、その柔らかい食感や粘り気が食べたいという気持ちを促してくれるかもしれません。
食事を少し温めてあげると食欲をそそるにおいが出るので、食欲を刺激するのにとてもおすすめです。
質の高いペットフードを買う
さまざまな年齢、栄養的なニーズ、健康状態に合わせた豊富な種類のペットフードが売られています。がんを患うネコちゃんには、病気が進行するにつれて体のコンディションを維持するためのバランスの取れた栄養豊富な食事が必要です。ですので、質の高いペットフードを選んであげるのがいいでしょう。
今までと違うタイプの食事を出す
新しい種類の食事というだけでネコちゃんの注意を引き、味見をして、(願わくば)食べたいと思わせることができるかもしれません。しかし、バランスの取れた食事を維持することも大切です。人間の食べ残しを与えることなどはもちろん論外です。
一回の食事量を少なめに
朝エサ入れをいっぱいにしてそのまま放っておくのではなく、一回の量を少なくして一日を通して何回か与えるといいでしょう。そうすると一回以上食べてくれやすくなります。
サプリを足す
治療を邪魔するものでなく、獣医さんから許可が出れば、必要な栄養全てを与えられるように食事の補完食品をあげてもいいでしょう。
ストレスを減らす
ストレスは猫ちゃんの健康に多大なる影響をもたらします。がんの症状、薬を飲むこと、定期的に獣医さんで検査を行うことなどが、すでに大きなストレスを生みます。ですので、家では静かでリラックスできる環境を作ってあげることが大切です。
環境を豊かにしてあげると、ストレスが減り食事をしやすくなります。例えばおもちゃやゲーム、おやつを与えたりするのもいいでしょう。また、獣医さんから特別に言われない限り、薬を飲んだ後すぐに食事を与えるのは避けましょう。それにより食事と悪い印象を結び付けないようにするためです。
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- Axonveterinaria. Papel de la nutrición en el tratamiento del cáncer.
- Ateuves. Particularidades de la alimentación del paciente con cáncer, 2017.
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