絶滅危惧種のカメについて学ぼう
カメは、およそ2億年前に地球を歩いていた爬虫類です。カメにはリクガメとミズガメの2種類がありますが、残念ながら、現在絶滅の危機に瀕している種類のカメもいます。
そしてこの絶滅の原因は、生息地破壊と人間の不注意によるものです。今回はカメが絶滅の危機に瀕している理由と原因について詳しく見ていきましょう。
脅威:絶滅危惧種のカメ
カメは次のような理由から、いたるところで絶滅危惧種になりつつあります。生息地の被害、捕食動物の存在、あるいは人間による乱獲です。
多くの国はカメの売買を禁止しており、スペインでは439の種が含まれる特別保護システムの動物相に分類されています。
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特徴
カメは陸上または水中に生息できます。それは、どこで生まれ、何を食べ、どのように動き、繁殖し、死ぬかで変わってきます。また、カメはその種類によってサイズが異なる爬虫類です。平均して70歳まで生きることが出来ますが、100歳まで生きるリクガメの亜種もあります。
リクガメとミズガメ
リクガメにはミズガメとは異なる特徴があります。リクガメは手足が発達していて、甲羅はゴツゴツとしています。また、リクガメの方が長く生きると言われています。一方で、ミズガメには泳ぐための特別な膜があり、甲羅はつるっとしていてスムーズです。現在はどちらの種類も絶滅の危機に瀕しています。
絶滅危惧種のリクガメ
イベリア半島で最も生存が脅かされているのはギリシャリクガメです。主にムルシア南部、アルメリア北部、ウエルバ(ドニャーナ)、そしてマヨルカに生息しています。
絶滅の危機に瀕している理由は森林火災、農業の発達や普及、勢いを増す都市開発によるものです。このような習慣は、カメの自然な生息地に損害を与え、絶滅へと導いているのです。
絶滅危惧種のミズガメ
7種の主なウミガメのうち、6種は絶滅の危機に瀕しています。現在、この状況は非常にシビアであり、地球上から姿を消してしまう可能性が高いのです。
絶滅危惧種のウミガメ
タイマイ
タイマイの甲羅は、装飾品、宝石、その他の製品を作るために珍重されています。
タイマイの商業取引は1994年に禁止されましたが、イギリス諸島、ケイマン諸島、ドミニカ共和国のような国で密輸され売買され続けています。さらに、多くの国でタイマイは食用としてその肉も珍味として扱われています。
ヒメウミガメ
ヒメウミガメは他のウミガメ種より小さく、最大の脅威は違法な取引と卵の密猟です。
アオウミガメ
アオウミガメは捕獲、ボートとの接触や事故のために絶滅の危機に瀕している亜種の一つです。人間に珍重されているため、その保全状況は「危機」に分類されているのです。
アオウミガメは地中海の熱帯と亜熱帯の海に生息しています。その名前は、海藻を多く食べることにより緑色である皮膚の色に由来しています。
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オサガメ
オサガメは太平洋に生息しています。メスは約2万~3万匹いますが、絶滅危惧種に指定されています。科学者たちは今後30年以内に絶滅すると考えています。漁業による偶発的捕獲、卵の掘り起こし、プラスチック製品の誤飲・誤食、生息地の喪失などがその理由です。
アカウミガメ
この亜種の絶滅の脅威は高まっています。主な原因はアカウミガメの産卵場所や生息地を奪う海岸線の発展です。同様に、アカウミガメも偶発的捕獲の犠牲になっています。
アカウミガメの最も代表的な生息地は東地中海です。産卵が行われるこの地域では、観光客の流入が繁殖を脅かしています。漁業会社が使用するトロール網や巾着網も、アカウミガメに脅威をもたらしています。
オリーブヒメウミガメ
この絶滅の危機に瀕している亜種の名前は、甲羅の色に由来しています。多くの場合と同様に、オリーブヒメウミガメは漁業、卵の捕獲、大人のカメの密猟のために絶滅の危機にさらされています。
どのように守るか
脅威の主な理由は人間です。なので、絶滅からカメを守るには次のことが私たちに必要です。
- 漁業システムの管理
- 生息地や産卵場所の保護
- 石油流出の罰則化
- 違法市場と密猟の管理
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。