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ジェームズ・ボウェンと野良猫ボブのお話

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こんな物語はそうそう起こりはしないでしょう。けれど人生はチャンスを掴める力がある人には必ずチャンスを与えてくれます。
ジェームズ・ボウェンと野良猫ボブのお話
最後の更新: 04 12月, 2018

もしあなたがロンドンの街を歩いていて肩に猫を乗せた男の人を見ても決して驚かないで下さい。それはきっとジェームズ・ボウェンと「相棒」のボブです。

薬物依存者と野良猫がお互いを救ったこの不思議な話はベストセラーになり、映画にもなりました。この記事ではこの思いもよらないペアについて、そして彼らの物語のことをご紹介します。

若い薬物依存者と野良猫がお互いを助けた話

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出典: ジェームズ・ボウェンと野良猫ボブのフェイスブック

全ては2007年、道でギターを弾きながら生活している30いくつの薬物依存者ボウェンが、アパートの玄関の外にオレンジ色の猫が座っているのを発見したところから始まりました。その日は寒く、ジェームズがアパートの中に招き入れると、小さな生き物は快くその誘いを受けました。きっと、その猫は最初からそれを望んでいたのでしょう。

すると、その時ボウェンは猫がケガを負っていることに気づきました。ジェームズは迷わず彼を動物愛護センターにつれていき、持っている少ないお金を彼を治すための抗生物質に使いました。

それからまもなくして、だんだん治ってきて具合も良くなってきた猫は、ミュージシャンが家を出るたびに彼のあとをついていくようになりました。そしてある日、ボウェンが働くコベントガーデンまでのバスに猫は乗ってきたのです。

ロンドンの街中でギターを弾きながら生活する若い薬物依存者の人生の中にある日野良猫が入ってきた時、お互いの運命は永遠に変わることになりました。

人気者のボブとボウェン

こうしてこの最近ボブと名付けられた猫は、人間の友達のパフォーマンスに付き添う事になりました。そしてボブの存在は道行く人たちの気を引きつけました。けれど、きっとあなたが思う通り、ボブは「普通」の猫ではないので、曲が終わるたびにボウェンとハイタッチをしました。

たったの数時間で、ボウェンは一週間かけて手に入れるお金の量を稼ぎました。それからすぐ、ミュージシャンがギターを弾く間にマフラーをしたボブが肩に乗っている画像が世界中に広まりました。

路上から本屋、そして映画の中へ

その後、ボウェンは薬物依存から回復し、「ボブという名の猫」(”A Street Cat Named Bob”)という本を書きました。彼は野良猫に出会って人生がどう変わったか、そしてどう救われたのかについて本の中で書いています。

この本は、じきにベストセラーとなって100万部以上売れ、イギリスよりさらに遠くへと広まりました。なんと、30もの言語で翻訳されたのです。さらに、子供用の本も書かれました。

ここまでくると、この不思議な物語が映画になることは自然な流れだったでしょう。映画は、ロジャー・スポティスウッドが監督を務め、ルーク・トレッダウェイがボウェンの役を演じました。そして、この映画は2016年に公開されました。ボブはどんな猫が演じたって?もちろん、ボブ自身です!元野良猫は、映画のスターになったのです。

予告編のリンクはこちらです。

猫たちが私たちを選んでくれた時

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出典: ジェームズ・ボウェンと野良猫ボブのフェイスブック

収入が安定した今でも、ボブとボウェンは芸を忘れてはいません。彼らがロンドンの街中を歩いているのを今も頻繁に見れるでしょう。ボウェンはいくつかのNGOと働き始め、最近まで「The Big Issue」というホームレスの人を助けるための新聞も売っていました。

変わりゆく状況の中でも、ボブはいつも彼と一緒に、彼の肩の上にいました。そしてボブがもし寒くなれば、人々が毎日のようにくれるマフラーを巻けばいいのです。

こんな物語はそうそう起こりはしないでしょう。けれど人生はチャンスを掴める力がある人には必ずチャンスを与えてくれます。ですから、もし猫があなたのことを選んでくれることがあったら、そのチャンスを逃してはなりません。この機会を受け入れたら起こるかもしれない良いことは、きっと想像を超えるでしょう。チャンスには「YES」と答えてくださいね!

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。