犬はやきもちを焼くの?

· 2019年2月18日
犬は飼い主の愛情が自分以外に向くと、やきもちを焼くことが最近の研究によって明らかになりました。

犬が人間と同じように感情を持ち表現できるかどうかについての議論は古くから続いています。これについて様々な意見がありますが、犬が人間と同様感情を持っていることを証拠付ける研究があります。最近の研究では、犬も嫉妬することが明らかになっているのです。

嫉妬に関する研究

研究方法も興味深いですが、その結果はさらに興味深く驚くべきものです。

オーストラリアで同じ飼い主のもとで育てられている2匹の犬を研究しました。両方の犬にお手をさせましたが、その後飼い主がとった行動は異なっていました。1匹にはお手をした後に褒美を与えましたが、もう一方にはお手をした後に褒美をあげなかったのです。

 

ご存知でしたか?:
犬だって嫉妬でヤキモチを焼く:予防と対策

自分だけが褒められず、おやつをもらえなかったことに気づいたとき、その犬は怒りと苦しみの感情を示しました。そして再び飼い主がお手をするように命令したところ、犬はそれを拒んだのです。

PNAS誌で研究者であるレンジ博士は次のように述べています。「このような結果が起こるのは、自分が努力してその結果得た利益と他のものの努力を比較し敏感に感じている可能性があるからです。言うことを聞かせるための人間による利己的な罰により、不平等嫌悪感は生まれます。かつて嫉妬の反応を示す唯一の動物は霊長類だと考えられていました。しかし今では犬も嫉妬することがわかっています。犬はほんの少しのご褒美や公正さと引き換えに、人間に全てを捧げる健気な生き物なのです。」

喧嘩する犬

その他の研究

この記事は1つの研究だけに基づいているわけではありません。他にも犬の嫉妬に関する研究があり、この観点を裏付けるものがたくさんあります。カルフォルニアでは36匹の犬のビデオを録画し、飼い主が他のものに注意を向けたときの様子を観察しました。

注意を向けた対象は泣くぬいぐるみ、ルービックキューブ、そして本でした。ぬいぐるみとルービックキューブはペットのように扱い可愛がって、話しかけるようにし、本は飼い主に大声で読むように指示をしました。その結果、犬の反応は毎回同じようなものだったのです。

犬は対象物を噛んだり、対象物と飼い主の間に入たっりして嫉妬を行動に表しました。また、自分の縄張りからその対象物を追い出すために隠すこともありました。

研究では結論を以下のようにまとめています。

「研究によって犬が嫉妬するだけでなく、飼い主とライバルの関係を壊そうとしていることがわかりました。犬の主観的な立場で話すことはできませんが、犬は大切な社会的関係を保護するために嫉妬しそれを行動に表すようです。」

こちらもご参考に:
犬の嫉妬:なぜ犬もやきもちを焼くの?

嫉妬への対策

2番目の研究で、他の対象物よりぬいぐるみを飼い主から引き離そうとしていることがわかりました。

犬 やきもちを焼く

犬は飼い主との深い絆を脅かすと感じるものなら何にでも嫉妬します。家族の一員である大事なペットが快適に過ごせるように、このことはきちんと覚えておいた方が良いでしょう。

犬が必要とする愛情と注意を常に与えてあげましょう。そして毎日の基本的なお世話を恐れないでください。犬が縄張りを守る手助けもしなくてはなりません。1番新しい家族の一員がペットであるならば、ペットに自分の空間を与え、自分だけのボールとベッドを提供してあげてください。

今回お伝えしたように、犬には嫉妬の感情があるので、それを理解し愛犬が快適に毎日過ごせるようにしましょう。

  • Prato-Previde, E., Nicotra, V., Pelosi, A., & Valsecchi, P. (2018). Pet dogs’ behavior when the owner and an unfamiliar person attend to a faux rival. PLoS ONE13(4). https://doi.org/10.1371/journal.pone.0194577
  • Harris, C. R., & Prouvost, C. (2014). Jealousy in dogs. PLoS ONE9(7). https://doi.org/10.1371/journal.pone.0094597
  • Cook, P., Prichard, A., Spivak, M., & Berns, G. S. (2018). Jealousy in dogs ? Evidence from brain imaging. Animal Sentience22(1), 1–14.