動物たちの権利を守る「行進」
人間の言葉が喋れない生き物たちに代わって、その動物たちの権利を守ろうと闘う人々が世の中にはいるのです。
平和、そして動物たちの権利
9月25日、コロンビアの各所で盛大な行進が行なわれました。その名も”Animales Libres de Tortura (スペイン語で「虐待から動物を解放するための運動」)”、通称ALTOです。ポスターや音楽を交えた、平和的かつ巨大なプロテストとなりました。
国内で暮らすあらゆる生き物たちにより良い生活を送ってもらうために、「動物に平和を、自然界に平和を」というスローガンが掲げられました。午前9時にサンタマリア闘牛場をスタートとし、ボリバースクウェアでのボゴタ学生フィルハーモニックオーケストラによる演奏パフォーマンスで終わりを迎えたこの行進には、有名人から学生まで広い年齢層の人々が参加したのでした
その他にも、ブカラマンガ、トゥンジャ、ポパヤン、モスケラ、フンザ、サンファン・デ・パスト、ドゥイタマ、ヴェレズと、多くの都市でこの運動は実施されました。
アルゼンチンにおける動物の権利
6月、湾岸都市マル・デル・プラタのプラザ・サンマーティンの前に、自分のペットを連れた500人以上の人たちが集まり、動物たちを守るための運動を開催しました。
毎日どこかで起こっているであろう動物たちに対する暴力や虐待をテーマにした行進であり、こちらは無言で行なわれました。動物虐待を法的に、そして効果的に罰せられる日が来ることを、参加者たちは望んでいます。
動物たちが仕事を持つことができる現在のシステムを逆手にとった闘犬や競犬、また動物園の飼育状況の悪さなども、この運動では取り上げられました。
メキシコでの行進
こちらも6月、メキシコシティにて3つ目の運動が行なわれました。いくつかの市民団体も参加し、多くの人が参加しました。こちらは、動物を守るための法律の存在に触れながら、まだ守りきるには十分でない、ということを伝えようとしていました。
この行進の少し前に立法議会は、サーカスショーやその他パフォーマンスへの動物の参加を禁止すると法律を改めたため、この活動からは称賛を受けました。
トラ、ワニ、ブタ、シャチ、シマウマなど、参加者は様々な動物の格好をしており、見かけた人たちがこういった動物たちにどんな仕打ちを人間がしてきたかを一目で訴えかけられるようにしていたのです。歴史的な街で行なわれたこのプロテストは、闘犬、動物園、水族館、動物に対する実験などを非難しました。
動物たちのために何ができる?
人間の言葉を喋ることができない動物たちのために活動したい、彼らを助けたいと思うのであれば、まず自分の暮らす国や町にどんな問題があるかを知りましょう。捕鯨、サーカス、純血犬の販売、動物の仕事への利用など、調べれば役に立つ研究や調査がたくさん存在しています。
次に、活動し始めましょう。ソーシャルメディアで、家族で、大学で、職場で、集めた情報を広めるのです。人間が「知らない」ことが動物たちにとって最大の危険だからです。
また、動物を守る活動を行なっている近くの団体を探してみて、そこに参加する、ということもできます。
画像出典元:www.infobae.com y www.excelsior.com.mx
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。