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動物保護施設を立ち上げた少年の話

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捨てられた犬や猫への深い愛が、少年を動かしました。
動物保護施設を立ち上げた少年の話
最後の更新: 01 6月, 2018

その少年の名前はケン。2014年、ケンは出会った野良犬や野良猫に餌をやり始めました。ケンはわずか9歳で家のガレージに動物の一時預かり施設を作ったのでした。そして今日、寄付金のおかげでケンはガレージではなく、野良犬や野良猫の保護施設を設立することができたのです。ここでは、動物たちは必要とする愛とケアを受けられるのです。

動物保護施設を立ち上げたフィリピンの少年ケン

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ケンの施設 Happy Animals Clubは、フィリピンで2番目に大きい島であるミンダナオ島にある南ダバオ州のマティーナにあります。今日、ここには新しい里親を待っている60匹の犬や猫が住んでいます。また、未だ苦しんだ過去と闘っている動物たちもここで暮らしています。

3年前、ケンは毎朝通学路に見かける捨てられたペットの餌やりとケアを求めるポスターを貼りました。

ケンの両親は彼の優しさに動かされ、そのポスターをインターネットでシェアしました。これにより、多くの助けが寄付金という形で注ぎ始めたのでした。ケンの家族はこのお金で栄養のある餌を買い、獣医による適切な治療費に充てました。

このようにして少年は家のガレージに動物の一時預かり施設を立ち上げたのです。そして、3匹の犬にとってはここが新しい家になったのでした。その3匹はブラッキー、ブラウニー、ホワイトパピーと名付けられました。

捨てられたペットの保護施設を立ち上げたフィリピンの少年ケンの話をもう少しみていきましょう。

Happy Animals Club とは?

ケンが捨てられたペットの苦しい現実に目を背けることができなかったのは明らかです。そして、世界中から寄付金が集まり続けた理由はケンのこの情熱なのです。また、彼の情熱により大勢のボランティアも集まったのでした。

今日、Happy Animals Club の1000平方メートルの敷地には、犬や猫だけでなく牛も住んでいて、ここでは必要なすべてのケアを愛情をもって受けられます。

この施設では安楽死は行われていないとケンは強調しています。また、一定期間内に里親が見つからないと安楽死させられてしまう他の施設からの動物もできるだけ彼の施設で保護するようにしています。

ケンが救出した動物の新しい里親探し

心優しいケンは、彼の愛する動物たちの里親探しにも一生懸命に取り組んでいます。この動物たちには責任を持って面倒を見れる里親が必要なのです。 しかし、これは簡単なことではないとケンは言います。特に血統書付きの動物の需要が高いフィリピンでは、野良犬や野良猫の里親探しは簡単ではないのです。

いずれにしても、ケンは犬や猫たちが大切にされ、愛情を注いでもらえる里親探しをしています。動物虐待が重大な問題になっているフィリピンでは、動物を引き取るにはいくつかのステップがあります。

捨てられた動物の里親になりたい人は、保健所に少なくても1回は訪れ、引き取る際には料金を支払わなければいけません。里親候補の人は、面会してお金を支払うことで引き取る動物の幸せを本当に願っていることを示すのです。さらに、新しい里親は次のことに合意し署名を求められます。

  • 動物に栄養のある食べものを与えること。そして、資格のある獣医からケアを受けさせること。
  • 引き取る際に避妊手術が行われていない場合、新しい里親は短期間のうちに手術を受けさせること。
  • 犬をつなぎっぱなしにしたり、檻に閉じ込めたりしないこと。つまり、犬が毎日運動ができる環境にあること。
  • 猫は安全のために、できるだけ飼い主の家の中で飼うこと。

ケンをお手本に

Some figure

物心がついたころから動物保護施設を作りたかったとケンは言います。小さな動物たちへの愛を語り始めたら止まりません。家では拾ってきた犬1匹と猫2匹を飼っています。

 Happy Animals Clubの素晴らしい活動についてもっと知りたい、または寄付をしたい場合は、こちらのウェブサイトをご覧ください。また、FacebookとInstagramのアカウントもあります。

次に野良犬や野良猫を見かけた時にはケンのことを思い出してください。 もちろん動物保護施設を立ち上げられたらそれは素晴らしいことですが、そこまでする必要はありません。ただ、どんなに小さくてもその動物には大きな意味を持つ何かはできるはずです。見て見ぬふりはしないでください。

画像ソース:Happy Animals Club Facebook ページ

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。