ワイマラナーってどんな犬?特徴・性格・お世話の方法

ワイマラナーは色々な仕事をこなせる万能犬です。じっくりコツコツと、正しくしつければトレーニングのしやすい犬種です。 また、この犬は家族には社交的で優しいですが、見知らぬ人にはシャイで用心深いです。
ワイマラナーってどんな犬?特徴・性格・お世話の方法

最後の更新: 15 1月, 2019

ワイマラナーは、機敏で運動神経が良く、身のこなしが優雅なベルベット色の毛を持つ犬です。この犬種は、知性に溢れた、用心深い顔立ちをしていますが、その明るい目の奥はとても良い性格の持ち主の犬なのです。この記事ではワイマラナーの魅力や特徴についてご紹介します。

ワイマラナーの歴史

多くの人がワイマラナーの起源について予想を立ててきましたが、ただ一つわかっていることはワイマラナーはドイツの猟犬の子孫だということです。猟犬としての価値のおかげか、他の犬種が作られる前から純粋な血統が守られていました。そして実はこの犬種は純粋な血統を持っており、1900年から他の犬種と交配されていません。さらに、ワイマラナーはあまりにも優秀な猟犬だったため、貴族のためだけに作られました。狩猟に特化していたから、他の犬より大きく、たくましい見た目をしているのです。

また、時が経つと共に小さな獲物を捕まえることも教わりました。それにより、ワイマラナーはポインター犬になりました。現在、国際畜犬連盟(World Canine Organization)はワイマラナーをグループ7に分類しています。そして、今ではワイマラナーはとてもエネルギッシュで頭の良い犬として知られています。彼らはレスキュー犬として狩猟やドッグスポーツでも活躍しています。それに、多くの家では素晴らしいペットとしても飼われています。

ワイマラナーの特徴

特徴

ワイマラナーは、中型~大型犬です。オスは体高が60~70cmで、メスは体高が55~65cmにわたります。体重は、オスもメスもおよそ25~40kgになります。

ワイマラナーは細いですが強くて筋肉質な体のおかげで、スラっとした素早そうな見た目を持っています。体長は体高より少し長く、頭の大きさに比べて鼻は少し長めで、頭はあまりカーブしていません。また、この犬種の胸は深いけれどあまり広くなく、強くてたくましい姿をしています。

さらに、ワイマラナーは頭の横で垂れさがる大きく長い、面白い耳を持っています。このような耳はポインター犬の間ではよく見られる特徴です。

また、この犬種の中では短くてグレーっぽい毛並みをしたワイマラナーが一番よく知られているでしょう。近くでは硬くて厚くても、遠くから見ると美しく柔らかそうな毛が目立ちます。さらに、長い毛並みをしたワイマラナーもいます。彼らの毛はもっと柔らかく、耳、尻尾、下半身(首、胸、お腹の間)に長い毛が生えています。この種類のワイマラナーはグレー、グレーブラウン、またはブルーグレーの毛の持ち主です。

国際畜犬連盟(FCI)がある犬を特定の犬種として正式に認めるには、テストを受けて合格しなければなりません。ですから、見た目だけではこの犬種だ、と断定することはできないのです。

性格

ワイマラナーは色々な仕事をこなせる万能犬です。じっくりコツコツと、正しくしつければトレーニングのしやすい犬種です。

また、この犬は家族には社交的で優しいですが、見知らぬ人にはシャイで用心深いです。ですから、子犬のころから社交性を身に着けることが大事です。家を守る時に攻撃的にはなりませんが、良い番犬になるともいわれています。

さらに、ワイマラナーはものすごく賢いことでも知られています。さらに、とてもエネルギッシュなので、頭も体も使うことが大切です。なのでこの犬種はレスキュー隊や緊急時などに使われたり、アジリティコンテストなどのドッグスポーツでも活躍しています。

アジリティコンテスト

その上、ワイマラナーには強い狩猟本能が備わっているので、追いかけたり、狩りをしたくなるようにさせるおもちゃは使わない方が良いでしょう。また、何かを探したり匂いの跡をたどるのも大好きです。

彼らは、田舎や小さな町ではとても楽しく穏やかに過ごせるでしょう。けれど大きな街の暮らしはあまり喜ばないかもしれません。街でははたらいたり狩りをしたくなってしまいそうになる刺激が多すぎる上に、脳を使う刺激が少ないからです。

ですから、知能を発達させてあげることはワイマラナーの健康にとってとても大切なのです。また、森で狩りをする時のように走りまわったり、匂いを嗅ぎまわれる場所がないとストレスが溜まってしまいます。ですから、幸せなワイマラナーにとっての理想の家族は山にハイキングに行ったり、犬と長い散歩をするのが好きな家族でしょう。街での暮らしには適応できますが、ワイマラナーをアパートや大きな街の中で飼うのはやめましょう。

お世話のしかた

ワイマラナーは短毛なので、お手入れも、健康に保つのもとても簡単です。週一回、ブラッシングをする程度で大丈夫でしょう。けれど、毛が抜け変わる時期(春と秋)にはもう少し頻繁にブラッシングしてあげましょう。

病気に関しては、この犬種に共通して見られるものはあまりたくさんありません。けれど、一番よく見られる病気は血友病Aとまぶたの血餅です。ですから、定期的に獣医に大きな犬種や耳が垂れ下がっている犬種によく見られる病気のチェックをしてもらいましょう。たとえば、股関節形成不全、ダニ、菌、目の問題や耳の炎症などがいくつかの例です。

森などで散歩に連れて行ってあげた方がいいですが、その際は肉球に刺さってしまうトゲに気をつけましょう。また、体外も体内もしっかり駆虫しておきましょう。

ワイマラナーは見た目も性格も素晴らしい犬です。美しい上に、賢くて努力家なのです。ですから、必要な脳への刺激と運動を与えられるのであれば、きっとあなたのワイマラナーはあなたを何年も幸せにしてくれるでしょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。