ピットブルの育て方について
海外では、ピットブルはPDDという「潜在的に危険な犬」に分類されており、これは定期的にトレーニングを行う必要があることを意味しています。
ピットブルは凶暴であるという評判もありますが、それは彼らが闘犬に使われたという歴史などが原因です。
ピットブルには専用のトレーニングやしつけが必要となるので、今回はピットブルを育てたいと考えている方に活用していただきたいアドバイスをいくつかご紹介します。
ピットブルを育てる上で知っておくべきこと
他の犬と同様、ピット・ブルも子犬の頃から正しいトレーニングやしつけが必要だということです。
飼い主が何を必要としているかによってもトレーニングやしつけの方法が異なります。ここからは考慮に入れるべきいくつかの項目についてご紹介します。
家の中にピットブル専用のスペースを用意する
ピットブルがまだ子犬の時点で、家の中にピットブル専用のスペースを確保してください。
大きな場所である必要はありませんが、ピットブルが自分は家族の一員であると感じることができる、愛し愛され、お互い助け合い、尊敬しあう関係になるための場所です。
ピットブルの場所には、飼い主や家族は邪魔をしたり侵入しないように気をつけてください。
自分のスペースがあることで、ピットブルにとって何か怖いことがあった時に逃げ込む場所や、疲れた時に休む場所を確保することができます。
適度な照明と冷暖房などの空調の良い場所を選び、家族の存在を感じられる場所にしてください。
家族が近くにいる場所を選ぶことで、人の周りにいても落ち着いて過ごすことができるようになるからです。
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社交性を身につける
社交性は犬の成長と心の発達に欠かせない重要な要素です。なので、ピットブルが他の犬と遊ぶ時間を作りましょう。
友人に犬を飼っている人がいる場合は、子犬の頃から一緒に遊ばせるのが良い方法です。ただし、必ず「ピットブルと遊んでも大丈夫か」という点を尋ねましょう。
他の犬や動物と過ごす時間は、成犬になった時に、他の動物と穏やかな時間を過ごすことができるようになるために必要です。
食べる時間を決めて教える
ピットブルのしつけにおいて、いくつかのルールとスケジュールを決めることは非常に大切です。
ピットブルは、人間が「よし」と許可をした時だけ何かを食べることができるというルールを決めましょう。
特に家族が食べた後にピットブルが食べるというルールがお勧めです。
つまり、飼い主やその家族が食事をしているときは、ピットブルにとっては食事の時間ではありませんから、食卓から離れているべきです。
こうすることで、誰か家にゲストがやってきた時も、食事の邪魔をすることなく穏やかに自分の食事を待つ習慣ができます。
家族の食事が終わったらできる限り適切な瞬間を見つけて、ピットブルにも食事を与えてください。
また食べ残しは、あまり手をつけていないときでももったいないと考えず、食べなかったら犬用の皿は片付けてください。
絶対に犬用の皿を床に置いたままにしてはいけません。
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飼い主がリーダーである
ピット・ブルは、遺伝的にリーダー犬になるタイプの犬種です。しかしピットブルを育てる時に、決してピットブルを飼い主よりも優位に立たせてはいけません。
どうやって飼い主がリーダーであると理解させるのか疑問に思っている方も多いでしょう。
ここからはそのアドバイスをご紹介します。
- 常に最初にドアを通過してください。
- 飼い主や家族より先にピットブルに食事をさせてはいけません。
- ピットブルが家具などに飛び乗ることを許してはいいけません。
- 食べている最中にピットブルが唸り声を上げないように注意し、決して唸り声を上げさせてはいけません。ピットブルが食べている間に、唸ったり飼い主を噛もうとしたら、この行動をやめさせるべくしつけやトレーニングを行う必要があります。
- 飼い主に向かっておしっこをさせてはいけません。一見バカバカしく聞こえるこのアドバイスですが、おしっこをすることで犬は自分のテリトリーにマーキングを行います。つまり飼い主に対しておしっこをする場合は、飼い主を自分のテリトリーと認識している可能性や、テリトリーにしようとしている可能性があり危険です。絶対にこの行動を許してはいけません。
- 常にピットブルが十分にエネルギーを使っているかを確認してください。ピットブルは元来活発な犬ですし、成長がとても早いため、エネルギーが有り余っていると、時として攻撃的な行動を取る場合があります。そのため、適度に運動させることで彼らのアドレナリンや緊張感などを取り除く効果があります。
ピットブルに必要なのは、適切なトレーニングです。ぜひ今回ご紹介したアドバイスを参考にしてください。
ピットブルという素晴らしい犬を家族に迎えてみませんか?
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。