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本当に怖いの?危険だとされる犬種について

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生まれながらに凶暴な犬種がいると考える人がいますが、それは適切なしつけをしない無責任な飼い主が引き起こした結果なのです。
本当に怖いの?危険だとされる犬種について
最後の更新: 18 3月, 2019

何世紀にも渡って人々の間で疑問に思われていたことがあります。犬は種類によって危険なもの、そうでないものがいるという疑問です。危険な犬種がいるのかどうかについては、生まれながらの性質や生い立ちも踏まえ、多いに議論されています。ですが、幾つかの証拠を集めると、ある答えに結びつけることができそうです。

危険な犬種がいるとすれば、それは人間が作り出したものだということを私たちは理解しなくてはいけません。犬種そのものによって他よりも危険なものがいることを示した情報はないのです。

危険な犬種という話はどこから?

20世紀、犬に攻撃されたという報告が相次ぎました。その報告が際立っていたのは、ロットワイラーブルドッグ、そしてピットブルでした。他の犬に対する攻撃、時には人間に対する攻撃も報告されました。

その結果、多くの飼い主がこういったタイプの犬を捨てるという悲しい結末へと発展しました。飼い主は、「危険な犬種」をしつけることなんて自分にはできないと考えたのです。つまり、一番良いのは犬を見捨てることだと無責任にも考えたのですが、これは飼い主として一番してはいけないことですよね。

ある特定の犬種は、他の動物を狙うよりも人間に対して攻撃を仕掛ける傾向にあると信じている人々がいます。犬種によっては、他の犬よりも筋肉質なタイプがいるのは事実です。ですが、だからと言ってその犬が危険だということではありません。

その犬の種類だけでなく、生まれ持った性格や育った環境はその犬の行動に大きな影響を与えます。ですが、生まれながらに凶暴な犬種は存在しません。

では、種類によって危険、または凶暴だと人々が考えるその理由は何でしょうか?その答えを見ていきましょう。

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危険だとされる犬種の現実

犬の古い祖先である狼は人間に対しては攻撃的ではありませんでした。人間は原始的本能を呼び起こさせる存在だったからです。

犬は、人間が教えたように行動します。人が育てたように犬は育つのです。犬は人が自分にした行動を学びます。例を見てみましょう。

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21世紀になり、最初に数年でピットブルは国際的なニュースとなり、世間を賑わせました。ピットブルは犬の中で最も危険な犬種であると考えられるようになりました。

残念なことですが、この背景には、ピットブルが満足するようなエクササイズが十分にできていないという事実があります。エクササイズ量が足りないと、攻撃的になるなど望ましくない行動をとったりするのです。

これはピットブルだけでなく、他の犬種にも言えることです。こ雨いった犬たちは普通、閉じ込められ孤独なライフスタイルを送るため、本来のニーズを満たすことができていないのです。

”危険な犬種”に共通することがあるとすれば、それは大型の獲物を狩猟するタイプの犬または職業犬だと言えるでしょう。

ドーベルマンやロットワイラーは自分のテリトリーを守る番犬です。ピットブルや特定のブルドッグは牛追いや家畜を守るために使われています。ここから明らかな要素を見つけることができます。これらの犬種は本来するべき仕事させてもらっていないことが多い、というのが現状です。

人間が犯してしまっているもう一つの過ちは、ペットを人間化してしまっていることです。中にはペットに服を着せている飼い主もいます。これは、アイデンティティーの問題を引き起こしています。こういった問題が、最終的には望ましくない行動へと繋がってしまうことも考えられます。

ですが、しつけや訓練次第でその行動や攻撃性を治すことは可能なのです。たとえ成犬でも可能でしょう。訓練がポイントです。

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自分の愛犬をきちんとしつけよう

この犬種だから危険だ、などということはありません。全ての犬が育て方次第で危険となり得るのです。この点をきちんと理解し、できるだけ幼いうちから愛犬のしつけを行いましょう。

犬種によっては、身体的ニーズを満たすためエクササイズを必要とします。朝と夕方に軽く散歩に行っただけでは十分ではないのです。飼い主なら、愛犬の心と体の健康を保ってあげなくてはいけませんよね。犬が喜ぶアクティビティはいくつもあります。

また、犬には絶対服従を教えましょう。これはどの犬種にも言えることです。服従する練習は必ず必要です。効果的なトレーニング方法は幾つかありますので試してみてください。

最後になりましたが、オスに去勢手術を行うこともできるでしょう。去勢することによって性質が穏やかになることは証明されています。

”危険とされる犬種”であるあなたの愛犬が、本当に危険な犬に変化してしまうのを止める手立てはたくさんあります。飼い主はきちんとしつけをし、暴力的な事故を防ぎましょう。ペットは飼い主を写す鏡でもあるのです。

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。