FCI第4グループの犬:ダックスフンド
FCI(国際畜犬連盟)は各犬種のスタンダードを設定し、その特性に応じてグループに分類する責任を負っています。今日は第4グループに属する犬、ダックスフンドについてお話ししましょう。
第4グループの犬
第4グループは単一犬種で成り立っています。そう、ダックスフンドです。多くの人がソーセージ犬としてご存知かもしれませんが、ダックスフンドはそのサイズやパターンから3つに分けられます。
ダックスフンドはバッセティスムと呼ばれる(例えばバセットハウンドにも見られる)遺伝的変異の外見を持っています。体重によってダックスフンドは以下のように分類されます。
- スタンダード(9〜11kg)
- ミニチュア(4.5kg〜6kg)
- カニンヘンまたは”ラビット”(4.5kg以下)
ダックスフンドはまた、その毛のタイプでも分類されています。
- ワイヤー(グレー)
- スムース(黒、オレンジ、茶、まだら)
- ロング(黒、オレンジ、茶、まだら)
ダックスフンドの歴史と特徴
第4グループの犬、ダックスフンドは19世紀のドイツが起源です。1888年、この犬種の身体特徴を記した書類が初めて書かれました。ダックスフンドはその忠実性から人気を得ました。例えば、ヴィクトリア女王は常にダックスフンドのファンであったと言われています。
ダックスフンドは”穴掘り犬”であるにもかかわらず、FCIはこの犬種だけでグループを作成しました。他の犬種とはまるで違うからです。性質と体型からしても、バセットハウンドとは全く違います。
見た目から”ソーセージ犬”と呼ばれるほど、ダックスフンドは独特の体型をしています。ダックスフンドの胴は長く、長い尻尾を持ち、大きく前に突き出た鼻、短い足、黒い爪、大きくて垂れ下がった耳を持っています。
ハンター達はウサギや巣穴を掘って住む動物を探すための罠としてダックスフンドを使うでしょう。ダックスフンドはとても勇敢で、自分よりも大きい動物、例えば自分より大きな犬やイノシシなどに直面してもうろたえないと言われます。
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ダックスフンド:その行動と訓練
ダックスフンドは通常とても頑固です。しかし、訓練することは可能です。ダックスフンドはとても愛らしい見た目をしていますので、飼い主は甘やかしてしまうことが多いでしょう。ですが、適切な訓練をすれば、ダックスフンドは忠実な仲間となり得るのです。
ダックスフンドはとても賢く、すぐに学ぶことができる犬種です。ただ少しの忍耐、根気が必要なだけです。ダックスフンドは遊び好きで保護的、愛すべき犬です。子供のいる家庭に特に理想的でしょう(ただし、子供相手になるとダックスフンドは少し荒っぽく行動する場合もあります)。素敵な鼻を持ち、追跡能力も持っていますが、ポインターやテリアではありませんし、狩猟犬ではありません。
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ダックスフンドと健康
ダックスフンドが抱える主な健康問題の一つは、他の犬種の犬よりも長い背骨、短い肋骨に関連しています。
ダックスフンドが太りすぎると、椎間板ヘルニアやその他の脊椎の問題が深刻なものとなるかもしれません。将来的にそういった健康問題を防ぐためには、ダックスフンドが階段の上り下りを日常的にするような環境を避け、飛び回るのを防いであげると良いでしょう。
適切な身体的活動は問題にならないでしょう。第4グループはかなり敏捷で優れた反射神経を持っています。ですが、あの短い足ではあまり速く走ることはできません。
衛生面を考えれば、抜け毛を取るためにも定期的なブラッシングが欠かせません。ドライシャンプーを使うと良いでしょう。入浴した場合は、完全に乾かしてあげることを忘れないでください。
ダックスフンドは大きい犬ではありませんので、小さいマンションでも飼えるでしょう。庭付きの一軒家はもちろんです。ダックスフンドは家での生活が大好きです。家族の守り主となってくれることでしょう。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。