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エレガンスそのもの:シャム猫について

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エレガンスそのもの:シャム猫について
最後の更新: 12 7月, 2018

スレンダーな体、淡い毛色、そして澄んだ青い瞳を持つシャム猫は最も美しい猫の種類の言っても過言ではないでしょう。エレガントさと落ち着きを持ちながら、それでいて好奇心旺盛な彼らについてより詳しく知りたいと感じたら、是非この記事を読んでみてください。

2種類のシャム猫

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まず、シャム猫の「オリジナル」とも呼ばれる、現在のタイ王国がシャム王国だった時代から代々伝わる個体について話していきましょう。元々シャム猫たちは、王族の者のみが飼うことを許された特別な猫たちであり、聖なる色として信じられていた白を毛色としていたことから、大切に扱われていました。

「ウィチェン・マアト」と呼ばれ、4世紀頃から存在していると言われています。聖なる動物だと信じられているため、身分の高い人間が亡くなった際には、その魂を受け止めるためにと、遺体の近くに置かれていたようです。その後彼らは死者の守護者だと考えられるようにもなり、大きな寺院や修道院に住むことが多かったとも言われています。

オリジナルのシャム猫たちは、頭や体が比較的丸く、鼻は短く、大きく明るいまたは暗い青の目と、先が丸い短めの尻尾が特徴です。

もう1つは、現代版シャム猫と呼ばれ、1890年頃に、王国からアメリカやイギリスに持ち帰られた個体です。他の種の猫と交配されているため、オリジナルに比べスリムでスタイルが良く、鼻は鋭く、アーモンド形の目、そして細く伸びた首を持っています。毛色は全体的に明るいものの、耳や顔周り、肉球、尻尾は暗い色をしています。

シャム猫の性格

古来より伝わる伝説によると、シャム猫は「猿とライオンが恋に落ちた」ことで生まれたと言われており、まさに猿のような敏捷性とライオンのような勇敢さを持ち合わせているのです。

また他の猫同様、自由・独立的で、飼い主の命令であれば聞くかもしれませんが、あまり従順になることはありません。優しさや、逆に嫌悪の気持ちなどを、鳴くことで表現することさえあります。

飼い主との関係を大切にしてくれる、とても愛らしい猫の種類で、社交的かつ好奇心が極めて旺盛であることがシャム猫の強みだと言えるでしょう。縄張り意識が強い部分があり、新しいものや見慣れないものなど、興味の惹かれるものをよく探します。

また「猿のような敏捷性」と言われるだけあり、他のアジア種と同様活発です。起きているほとんどの時間を、家の中を走ったり飛び回ったりして過ごすことが多く、元気でハッピーな子たちなのです。

簡単に言えば、社交性があり、賢く、元気な猫たちなのです。しかし、神経質なところ、そしてある特定の人間1人だけを真の飼い主であると認めようとする(誰と一緒に居たがっているか、誰の注意を引こうとしているかですぐに分かります)ところがあることには注意しましょう。

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もしシャム猫を飼い始めようと考えているのであれば、生まれて3か月以上経っている子でなければいけません。他の猫との付き合い方など、母猫から教わらなければならないことがいくつもあり、それらを知らないと、新しい家に来ても馴染めないということになるからです。

オスは体が大きく自発的、一方メスは大人しいいわゆる「良い子」になりやすいです。また繁殖能力が高く、発情期などは鳴き声が抑えられないなんてこともあります。そのため、1度子を産んだら中性化手術を施すという飼い主が多いです。

シャム猫は内斜視になりやすいという特徴もあります。毛は短いため、汚れることも少なく、グルーミングもあまり必要としない猫でもあるのです。

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。