ブル・テリアという犬種を知っていますか?
特徴的な顔の形と小さくキレイな三角形をした目でよく知られる犬、ブル・テリアですが、実は「ブル・テリア」と「ミニチュア・ブル・テリア」の2種類が存在しています。
これはどの犬を飼い始めるときにも言えることですが、子犬成犬を問わず正しくしつけるために、その犬種の性格、身体的特徴、行動などを良く調べておくことは必要不可欠です。そして、もしあなたが「優しい」性格の犬種を探しているのであれば、ブル・テリアは最高のお供となってくれるでしょう。
ブル・テリアの誕生
ブル・テリアの原種は元々ショードッグとして、また闘犬として、イングランドのジェームス・ヒンクス氏によって生み出されました。別名は「白き紳士」です。
闘犬とブルベイティング(犬による闘牛)が盛んであった頃、1835年にイギリスがブルベイティングを禁止したため、闘犬に利用するために、体が軽くかつタフな犬を生み出そうとブルドッグとテリア犬を交配したのが始まりです。
そして、ブルドッグの闘争心と忍耐力、テリアの機動力と知能を持ち合わせた犬として、ブル・アンド・テリアと呼ばれる、現在のブル・テリアの原種となった犬が生まれたのです。
身体的特徴
この犬種は力が強く、筋肉質です。また毛色は、黒や赤、柄付きなどがいますが、白であることがほとんどです。毛は短くストレートなため、グルーミングは回数が少なく済みます。楕円形の頭と耳、そして三角形の目が、他の犬とは違ったそのユニークな見た目を生み出しています。
オスの方が少しだけ筋肉質になりがちであるという点以外、性別による違いはそんなにありません。
性格
分別があって愛らしいブル・テリアになってもらうには、よくしつける必要があります。忠実なため自分のリーダーが誰か分かっていれば言うことは聞きますし、勇敢な一面も持ち合わせています。しかしだからといって、攻撃的なわけではありません。
実際はそうでなくても、危険な犬種であると考えられているため、公共の場ではリードに繋がれ、マズルを付けておく必要があります。最初は嫌がるでしょうが、マズルを装着することに慣れさせること、そしてマズルを付けることを罰だと思わせないことが重要です。
動物や人間と仲良くすることは得意ですが、小さな子供に耳を引っ張られたりすると怒ってしまうことがあるため、常に監視しておきましょう。家に子供がいる場合は、ブル・テリアとどう接すれば問題が起こらないかを教えておきましょう。
頑固なブル・テリア
ブル・テリアには少し頑固なところがある為、しつけは大事です。また年齢を重ねても落ち着いていられるように、中性化手術を施しておくことをお勧めします。飼い主に対しての依存心が強く、ひとりにされることを好まないため、時間が十分にない人が飼うには向いていません。
体の大きさやその巨大な口から怖がられる一方で、とても愛らしく、遊ぶことが大好きで、忍耐強いのがこの犬種です。しっかりしつけがされていれば、攻撃的になることもありません。しかし、遊ぶことに興奮するあまり、意図せずして誰かもしくは何かを傷つけてしまうことがあることは覚えておきましょう。
他の犬たちとの関係性
何度も言っていますが、ブル・テリアが一般艇に言う「良い子」になるためには、しつけが不可欠です。正しいしつけ無しには、他の犬たちと接するときでも、興奮したり攻撃的になり、予期できない行動や望ましくない行動をとってしまうことがあります。また、飼い主やその家族、自分の子どもに対しては過保護的になりやすいです。
グルーミングやその他
彼らの短い毛のケアはとても簡単です。定期的にブラッシングしてあげれば、特に問題は起きません。冬場は寒がるため、暖かくしてあげましょう。とても活発な犬種なので、散歩に連れて行くことは最重要項目です。また食べ過ぎることが多いため、食事の量には十分に注意しましょう。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。