ワンちゃんの暑さ対策はどうしたらいい?

ワンちゃんの暑さ対策はどうしたらいい?

最後の更新: 22 8月, 2018

暑い夏場、犬のために扇風機を使うべきなのか考えてしまうと思います。 正しい対策は何なのでしょうか。直接風が当たることを犬は嫌がりますが、犬も人間と同様、暑さは体に堪えるのです。

犬の毛は暑さや寒さの両方から犬を守りますが、だからといって犬は暑さを感じないわけではありません。さらに、犬は汗腺がほとんどないため、人間よりも熱中症になりやすいのです。

もしあなたの愛犬が扇風機の風に当たることを嫌がらないのであれば、扇風機で暑さ対策をしてあげましょう。風を嫌がるどころか、喜んでくれるはずです。

扇風機で暑さを乗り切る?

暑さを乗り切る方法はたくさんあります。大切な愛犬が熱中症にならないように対策をしましょう。

犬との生活を楽しむには、犬を人間扱いしてはいけない。そうではなく、あなたの中に犬らしさを見つけ出すことだ。 – エドワード・ホーグランド-

まずは、熱中症になる可能性があるような高温の環境に犬を置かないということです。例えば、

  • 車内に犬を放置しない。犬と一緒にショッピングに出掛け、窓を閉め切ったまま、あるいは少しだけ空けたまま犬を車内に残していく人もなかにはいます。しかし、窓は閉め切っていても開いていても、車内の温度が上昇するのは同じなのです。車内は非常に暑くなり、犬は死んでしまうかもしれません。一番いいのは、犬は家で留守番させることです。
  • 気温が高い時間帯に外に連れ出さない。これもやりがちな間違いです。確かに犬は1日3回お散歩に行くべきですが、このルーチンは夏場には変える必要があります。夏は暑さにやられないよう気温の高い時間帯は避けてお散歩に行きましょう。
  • 犬を炎天下つないだままにしない。炎天下スーパーの入り口の前に犬をつないで買い物に行く人や、テラスやバルコニーなど日陰のない家の外で犬を飼う人がいます。しかし、あまりの暑さから逃れるためにバルコニーから飛び降りてしまった犬もいます。

 

扇風機以外の暑さ対策

  • 太らせすぎない。肥満は熱中症のリスクが高くなり、肥満が原因で死亡することもあります。こうならないためにも、ダイエットをさせましょう
  • 犬種について知る。暑い夏場が苦手な犬種もあります。また、老犬や子犬は暑さに弱いため注意が必要です。
  • エアコンを使う。エアコンは犬にも良いので、エアコンがあるご家庭では積極的に使うようにしましょう。犬にエアコンは寒すぎる、犬はエアコンが嫌いとよく言われますが、それは本当ではありません。
  • 扇風機をつける。これはあなたの犬次第です。扇風機を怖がる犬、直接風が当たるのを嫌がる犬、扇風機が好きな犬と、扇風機に対しての反応は犬によって違います。愛犬を一番よく理解しているのはあなたです。愛犬の性格のよって対応しましょう。

 

熱中症になってしまったら?

愛犬が熱中症になってしまった場合の対応は次の通りです。

水を飲む犬
  • 氷を与える。家に氷がある、あるいは近くで買えるのであれば、急いで氷を与えましょう。氷を犬の頭、首、お腹に当てます。この3ヶ所は熱中症で一番影響されやすい部分です。
  • 水を与える。氷がなくても水がある場合は、愛犬の頭に水をかけ、水を飲ませます。無理やり飲ませるのではなく、犬が飲みたいだけ飲ませてあげるようにしましょう。
  • 帰宅したら冷たいシャワーに入れる。回復していても冷たいシャワーは効果的です。

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  • Flournoy, W. S., Wohl, J. S., & Macintire, D. K. (2003). Heatstroke in dogs: pathophysiology and predisposing factors. Compendium: continuing education for veterinarians, 25(6), 410-418.
  • Bruchim, Y., Loeb, E., Saragusty, J., & Aroch, I. (2009). Pathological findings in dogs with fatal heatstroke. Journal of comparative pathology, 140(2-3), 97-104.

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