サルモネラ中毒と爬虫類の関係性について
サルモネラ中毒と爬虫類は実はとても関連しています。サルモネラ菌というバクテリアは爬虫類の体内に存在しています。たとえその爬虫類が健康であっても存在しているのです。そしてこのバクテリアは人間に簡単に感染する場合があります。しかし、むやみに恐れる必要はありません。この病気について、予防法を知っておくことが大切でしょう。
サルモネラ中毒と爬虫類
サルモネラ中毒はサルモネラ菌によって引き起こされる人獣共通感染症です。多くの動物の体内で自然に存在する菌ですが、腸内細菌科が深刻な状態を引き起こし、人間にも伝染する場合があります。
このバクテリアは腸内に存在します。そしてフンがテラリウムの様々な部分や動物の皮膚を汚染します。この病気は汚染された食べ物、特に卵を通して広がります。ですが、飼っている爬虫類に適切なケアをしなければペットの爬虫類が感染源となります。
サルモネラ菌は消化系で繁殖し、下痢を始め頭痛や発熱などの症状を引き起こします。免疫系が弱い人、高齢者、子供には特に危険でしょう。
大部分の爬虫類の腸内にはサルモネラ菌が存在しています。ですが、最も感染しやすい爬虫類はカメでしょう。水中に食べ残しの腐った食べ物があるなどの不衛生な状態はバクテリアの繁殖につながります。
サルモネラ中毒の予防
この感染症の予防は極めて簡単です。衛生状態に気をつけること、そして以下に挙げるステップに従うことです。
- ペットを触った後、テラリウムやペットの食べ物を触った後は常に手を洗いましょう。
- 殺菌作用のある消毒剤を使いましょう。詳しくは獣医師に確認してください。
- 食べ物や動物を扱うなら消毒が大切です。
- 爬虫類は食べ物がある場所から離しておきましょう。
- テラリウムを洗う際は、家の外で行います。熱いお湯と石鹸を使いましょう。
- 家の外で洗えない場合は、家の中でも構いませんが、人間の食べ物やお皿を扱うシンクと同じ場所では洗わないようにしてください。そうでなければ消毒してください。
- 爬虫類にキスをしたり、顔の近くに持ってくるのは止めましょう。
- 水槽やテラリウムなど爬虫類が生活している場所の衛生状態は常によく保ちましょう。
- 5歳以下の幼児や高齢者のいる家庭では特に気をつけましょう。幼児や高齢者は爬虫類を扱わないほうが良いでしょう。
これらの手順に従ってサルモネラ中毒を予防し、飼っている爬虫類の世話をすることで感染症に罹りにくくなるでしょう。飼い主であるあなたとペットである爬虫類が仲良く暮らしていく方法です。人間と動物の間で感染しうる様々な感染症の予防にもなるでしょう。
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カメを購入する前に
とても残念なことですが、カメの多くは違法に販売されています。またこれが、様々な深刻な病気を広げる原因となっているのです。問題を回避するためにも、カメを購入する際はその販売者が合法的に仕入れているのかを確認しましょう。
購入しようとしている爬虫類が10cm以上の大きさであるかどうかは、合法的なものかを知る方法の一つです。種類にもよりますがそれよりも小さい場合は違法であることが多いのです。
爬虫類はエキゾチックな動物で、きちんとした世話を必要とします。飼えなくなったからといって爬虫類を自然界に放すと、生態系を脅かす危険な存在となることもあります。悲しいことに、自分では生きてはいけないものもほとんどです。
中には20年以上も生き、体もかなり大きくなる爬虫類種もあります。そのため、イグアナやアカミミガメなどの人気の爬虫類を購入する前にはきちんとリサーチをしましょう。きちんと最後まで世話ができるかを考えて購入するのはあなたの責任です。どうか、軽い気持ちで購入し、見捨てることのないようにしてくださいね。
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