ペットに甘いものを絶対に与えてはいけない理由
ペットに甘いものを与えることは、医学的に犬の健康を脅かすことが証明されています。
砂糖を含む全ての食べ物は、動物にとって毒となります。あなたは、お菓子作りの際にペットのおねだりに負けて、少しくらいなら大丈夫だろうと甘いものをあげてしまった経験はないでしょうか。今回は、なぜそれがいけないのかその理由についてお話したいと思います。
甘いものが、ペットに及ぼす影響
- 中毒。 砂糖は犬にとって最も毒性のある食べ物で、深刻な病気になったり、死ぬ恐れもあります。たとえ少しの量であっても、ペットに甘いものをやるということは、少しずつ毒を与えているのと同じなのです。
- 糖尿病。犬は糖尿病になりやすく、たとえ少量であっても、糖尿病を悪化させる恐れがあります。
- 変化。犬の胃腸は、人とは全く違った構造をしています。犬の胃腸では、私たちが普段何気なく食べているものを、上手く代謝することができません。砂糖はその代表例で、高濃度のグルーコスは消化されず、犬に重大な障害をもたらす恐れがあります。
- 肥満。高カロリー高脂肪のグルーコスをわずかでも継続的に摂取していると、目に見えて体重は増え、心臓病など他の病気も引き起こします。
- 膵炎。余分な脂肪を減らすため、体は消化と吸収を助ける酵素を作り出します。リパーゼとして知られるこの酵素は、膵臓で作られます。リパーゼの濃度が高くなると、膵炎を引き起す恐れがあります。
チョコレート:ごくありふれた甘い食べもの
どの犬もチョコレートが大好きです。チョコレートを食べていると、匂いに気づいて犬がおねだりするので、少しだけあげたことはないでしょうか。でも本当にいいのでしょうか。
答えはもちろんNOです。チョコレートには砂糖だけではなく、犬の命を脅かす成分が入っていて非常に危険です。
中毒を起こすのは、テオブロミンという成分で、チョコレートの中に多く含まれています。
人間の場合は、テオブロミンをすぐに吸収、代謝できますが、犬はテオブロミンの分解が非常に遅く、体の中に蓄積して、致死量に至ることもあります。よって、犬にチョコレートをあげるのは非常に危険な行為です。
少量の砂糖でも、ペットに害をはあるのか?
少量の砂糖によるペットへの悪影響は、定かではありません。しかし人にとって少量であっても、犬の胃にとってはそうでない場合もあります。
時々なら大丈夫だと思うかもしれませんが、何をどれだけあげるのか、実際にコントロールすることは、科学的にも不可能です。最善策は、全く与えないことです。動物たちの命に係わることを忘れないでください。
犬に与えるべきでない食べ物
犬に深刻な害を及ぼす、与えるべきでない食べ物には次のようなものがあります。
- ミルク
- 骨
- アルコール
- 味付け肉(ソーセージも含む)
- たまねぎ
- にんにく
- コーヒー
- ブドウまたはレーズン
別の記事でこれらの食べ物について取り上げていますので、是非読んでください。ペットの命に係わる大事な問題です。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。