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猫ウイルス性鼻気管炎の原因、症状、治療法

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この感染症は、くしゃみを介して他の猫にうつることがあります。一度感染すると生涯にわたりウイルスが体内に潜伏します。残念ながら完治することはなく、深刻な結果につながることもありますが、幸いにも適切な治療でほとんどの猫は問題なく生活することができます。
猫ウイルス性鼻気管炎の原因、症状、治療法
最後の更新: 28 2月, 2019

今回は、猫によくある非常に感染力の高い疾病についてお話します。猫ウイルス性鼻気管炎(FVR)は、猫ヘルペスウイルス(FHV)と猫カリシウイルス(FCV)によって引き起こされます。猫ウイルス性鼻気管炎は接触伝播し、治療は難しくはありませんが、永久損傷や死に至ることもあります。

 

まず知っておきたいこと

猫インフルエンザとして知られる上気道のウイルス感染症は、年齢に関係なく感染します。しかし、子猫やシニア猫はかかりやすく、深刻な症状が現れることがあります。

 

猫ヘルペスウイルスが原因の場合、鼻、のど、目の粘膜が影響されます。そして、猫カリシウイルスが原因の場合、肺や口の中の粘膜に症状が現れます。

どちらのウイルスも猫の集団では非常に早く広まり、治りにくい状態になります。そのため、ブリーディング施設、猫の保護施設、保健所などでは、猫ウイルス性鼻気管炎は特に恐れられています。

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猫ウイルス性鼻気管炎は上気道のウイルス感染症です。感染力が非常に高いのが特徴ですが、適切な治療を行えば問題はありません。

猫ウイルス性鼻気管炎の症状

猫ウイルス性鼻気管炎の症状は2~4週間で現れ始めます。カリシウイルスの場合は7~14日で症状が出るでしょう。また、猫ウイルス性鼻気管炎の症状は次のようなものがあります。

  • くしゃみ
  • 涙目
  • 発熱
  • 目やにの排泄
  • 結膜炎
  • 眼瞼痙攣
  • 唾液の過剰分泌
  • せき
  • 食欲不振
  • 元気消失

呼吸器に分泌物が蓄積すると呼吸がしにくくなることがありますし、ヘルペスウイルス感染では角膜潰瘍を引き起こすこともあります。カリシウイルスは通常、肺炎や舌や口蓋に潰瘍性口内炎を引き起こします。

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猫ウイルス性鼻気管炎の拡散

猫ウイルス性鼻気管炎は、くしゃみ、涙、粘液の微量な飛沫液滴でも簡単に広がる感染症です。感染した猫の顔と接触した服や物でも感染源になるのです。

猫カリシウイルスは伝染性で、回復後もしばらくは伝染します。一方でヘルペスウイルスは一時的に感染力があり、通常はストレスに関連しています。

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このような猫の習慣から、猫の体内には生涯ウイルスが潜伏するようになります。他の猫を感染させるだけでなく、感染すると軽度の再発が起こるのです。

治療法

獣医は、この治療不能の病気の適切な診断を下すため生体検査を実施します。獣医にできることは症状を緩和し、二次感染を予防して治療することだけです。治療法の一つにアモキシシリンがありますが、これはあらゆる効果が期待されますが、これ以外にも次のようなことが必要になります。

  • 化膿性結膜炎にかかっている場合、抗生物質点眼が必要です。
  • 子猫や体の弱い猫にはバランスの取れた食事が必要です。
  • 猫が脱水状態であれば点滴が必要になります。
  • リンパ球性形質細胞性口内炎の場合、コルチコイドを投与するといいでしょう(猫カリシウイルスで起きます。)
  • 家庭用消毒剤はウイルスを殺すのに有効ですが、いつもから衛生面には気を付ける必要があります。
  • 病気の猫や感染している可能性のある猫は隔離しましょう。

幸い、ほとんどの猫は適切な治療で回復しますが、多くの猫には鼻づまり、過剰な鼻漏、慢性的な目の感染症など不可逆的な症状が現れます。

このブログでもいつも書いている通り、備えあれば憂いなしです。ワクチン接種はすべて受けるようにしましょう。覚えておきたいのは、ワクチンは感染の症状を緩和することはできますが病気の予防に必ずしもなるわけではありません。また、ウイルスが体内に潜伏しないようにするものでもありません。

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。