Logo image
Logo image

ネコにとって毒となる植物

0 分
実際の健康被害は食べた量や食べた部位によっても異なりますが、今回紹介するような植物は間違いなく腸や目、皮膚など、ネコの体を傷つけます。
ネコにとって毒となる植物
最後の更新: 04 4月, 2019

ネコは草を噛むのが大好きです。もしかしたら野生の知恵で、噛んでも良いものとそうでないものを見分けることも出来るのかもしれませんが、間違いは起こり得ます。ということで、この記事ではネコにとって毒となり得る植物をご紹介しておきましょう。もし、ネコを飼ってるご家庭にそれらの植物があるなら、取り除いておいた方が良いでしょう!

 

ネコにとって毒となる植物って?

悪気はなく、ただお家を綺麗にデコレーションしたかっただけ。そんな感じで、気づかないウチにネコにとって大変危険な家づくりをされていた、なんてことも有り得ます。しかしネコは好奇心旺盛な動物ですから、毒となるお花や草にも興味津々になってしまうかもしれません。

特に、最近お家にきたばかりの子猫などは特に危険です。彼らにとって、あなたのお家は新鮮なものだらけですので、色々な経験しようと思わず口にしてしまう、なんてことがあってもおかしくないのです。

Some figure

また、愛猫がお家の外にどれだけ出ているか、というのも重要な要素となります。家でぬくぬく飼われてきたネコと、外の世界に慣れているネコでは備わっている性質も大きく違いますからね。

もちろん、全ての植物がネコにとって害がある訳ではありませんし、少量だけなら口にしても問題のないものもあります。他にも例えば、葉っぱだけに危険な成分が含まれている植物や、花や蕾だけ危険といったように、部位によって毒性が異なる植物もあります。

ということで、どの植物がネコにとって危険であるかを知るのも大切ですが、何のどこを食べて腸が不調になるのか、目や神経系、皮膚、呼吸器、または心臓にダメージが与えられるのか、という因果関係について知っておくのも重要なのです。

Some figure

ということで、ネコにとって特に危険となりうる植物をご紹介しましょう。

1.ポインセチア

赤い綺麗なお花が特徴的なことから、ポインセチアはクリスマスの飾りつけなどにとても人気です。しかし、その樹液はネコにとって毒となりますので、どの部位であろうと食べさせてはなりません。仮にネコちゃんが口にしてしまうと、腹痛や嘔吐、腸内粘膜の炎症や過流涎(かりゅうぜん)などを引き起こす危険性があります。また、ポインセチアには触れてしまうだけでも、かゆみや皮膚炎になってしまうこともあるのです。

2. ザコヤシ

ザコヤシという小さくて南国風な植物は、お部屋のデコレーションとしてとてもポピュラーですが、これもポインセチアと同じ症状を引き起こします。ネコが過度に、または頻繁に摂取してしまうと、肝臓に治療不可能なレベルのダメージを与えてしまい、最悪の場合死んでしまいます。

3. セイヨウヒイラギ

小さくて赤い実がつくことで有名なセイヨウヒイラギは、クリスマスの装飾として一般的です。しかし、その葉っぱや種子、そして果実は有毒です。サポニンという成分が含まれており、これによってネコの胃腸機能に障害が生じる危険性があるのです。

4. ツタ

ツタには色々な種類がありますが、全てネコにとっては有毒です。屋外用だろうと屋内用だろうとツタはネコにとって危険な果実を作りますし、その他の部位に触れるだけでも炎症や皮膚炎、水泡が出来るかもしれません。

しかし、それだけならまだましです。ツタの本当に怖いところは、ネコがそれを口にしてしまった時なのです。これにより発熱や痙攣、下痢や嘔吐、心拍数の変化などを引き起こし、年老いたネコの場合なら死の危険性さえあります。

5. ユリ

ユリはとても綺麗な色をしていますので、お家に飾っておきたい人も多いのではないでしょうか。しかし、これもネコの腎臓にダメージを与えかねない植物です。ユリは、茎や花、葉っぱや根っこ、花粉や雌蕊(しずい)など、どんな部位であろうと、ネコにとっては有毒なのです。

例えば、愛猫が何気なくユリの下を通っただけでも、花粉が背中に付着してしまい、それを綺麗にしようとネコが体をなめてしまうかもしれません。しかも、これだけでも死の危険性さえあります。ユリ中毒から奇跡的に生還できたネコも、しばしば腎臓に後遺症が残ることがあり、一生背負っていくことを余儀なくされるのです。

6. アザレア

これもネコにとって危険な植物です。アザレアには、細胞膜を破壊し、神経系、消化器系、心血管系の問題を引き起こす、とても強力な毒が含まれているのです。

アザレアは、全体的に毒を持っておりますので、2-3枚葉っぱを口にするだけでも、ネコちゃんは中毒状態になってしまいます。

愛猫の好奇心を抑えることはできませんし、かといってお家を飾りつけたい衝動を抑えることも出来ないのは分かります。しかし、ネコちゃんのためにも、上に挙げたような植物だけはお家に置いておかないようにしましょう。

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。