犬たちも歳をとるんです
時間がどんどん経過していく、人間も動物も生き物ですからその経過を感じるものです。そして、あっという間に年をとってしまうのです。人間と同じくその過程には、犬たちにも様々なことが起こります。この記事では、あなたの犬が「高齢」になったことを示すサインにどんなものがあるかを紹介します。
犬たちが年をとる瞬間
ペットたちが年をとるにつれて、高齢になったサインは見逃さないことが重要になってきます。
また、より良く老後に対処するために、特別な処置を施すことを考えることが大切になってくる場合もあります。 高齢になること自体は病気ではありませんが、生物的に弱っていってしまう以上、病気にかかりやすくなることは確かです。
年をとっていると判る2つの段階
まず一つ目の段階で、動物は細胞レベルから年をとっていきます。運動能力の低下や活動自体の減少で、足や鼻などが灰色っぽくなったり、毛や皮膚が変化したりします。
二つ目の段階では、加齢が加速し、嗅覚が弱くなったり、毛が白くなってきたりします。変化した毛には艶がなく、また、行動や動きからも年をとったと分かるようになってきてしまいます。
第二段階の時点が、最も心臓及び腎臓の病気にかかりやすい時期です。
高齢の「ライン」は体の大きさで違う
5,‐10kg以下の小型犬の場合、7‐8才で大人、13才以上で高齢と見なされます。
2kg以下の犬なら6-7才で大人、10才を超えると高齢です。
30-4kgの大きめの犬なら5才で大人、8才を超えると高齢とされます。
それ以上大きい犬は5才を超えてからは加齢が非常に早く、一般的に10年は生きられません。
犬種も重要
犬種もまた、平均年齢や寿命に影響します。例えば、ボクサー犬はジャーマン・シェパードよりも長生きしにくかったりします。
長生きのしやすさではトイプードルが有名です。また、オーストラリアン・シェパードのブルーイは29年生き、 最も長生きした犬として知られています。
年をとったサイン
- 人間と同じく毛が灰色になっていきます。年をとった犬は毛の色が変わり始め、特に顔に顕著に変化が現れます。
- あまり動かなくなります。以前ほど走ったり遊んだりしなくなったら、それは年を取ったことによるものかも知れません。
- 特定の動きをやりたがらないことがあります。関節や筋肉が若い時のものほど動かなくなってきているため、ベッドに入ったりなど、特定の行動をしたがらなくなり始めることがあるのです。
- 休みがちになります。加齢によって体力や運動能力が低下し、今までよりも長い時間休んだり寝たりし始めます。
- 記憶があやふやになることがあります。記憶力や記憶自体が薄れることで、食べる場所やトイレの場所、日課などを忘れてしまうことがあります。
- トイレの場所が分からなかったり、トイレまで我慢することができなくなるため、家のあちこちでおしっこをしてしまったりすることもあります。
加齢と上手く付き合うには
- 「待つ」ことが大切です。今までほど活動的でなくなったことに理解を示しながら、より多い回数、その分距離の短い散歩に連れて行ってあげましょう。
- 歯には注意しましょう。もし歯が少なくなってきている場合には、それに適した食事を与える必要があります。
- ブラッシングで、しっかり抜けた毛を取り除きましょう。しこりや、禿げてしまっている箇所に気付いてあげることができます。
- イボのようなものを発見したら、触って腫れなどがないか確認する必要があります。癌などは腫瘍として現れ始めるからです。
- 毛の長い犬の場合、目の周りの毛を切ってあげることで、視界を良くすることができます。
- 高齢な犬ほど、獣医での検診をこまめに行うことをお勧めします。