犬の体温の測り方
犬が発熱している可能性がある場合、それを確かめるのに1番確実な方法は直腸温を取ることです。これは犬だけでなく飼い主にとっても決して気分が良いものではありませんが、犬を飼っているならば、少なくとも1度は直腸温をとらなければならない場面に直面するかもしれません。だからこそ、ここでは、できるだけトラウマにならない方法で体温計を使って犬の体温を測るためのコツをお教えします。
犬が発熱している疑いがあるときに気をつけること
犬の体温を測るためには、壊れにくい素材で作られたクイックリーディング体温計が必要です。この体温計が常に手元にあることを確認してください。
体温を測っている際、犬は協力的でない可能性が高いので、誰かの助けを求めたり、犬の気を散らしたり、甘えさしてあげたり、心の支えとなる必要があります。
忍耐強く、善意がある限りすべては最終的にはうまくいくことを覚えておいてください。
最も重要な事は、ペットの肛門に体温計を挿入する前に消毒することです。
犬の体温を測るために体温計を使用するのは簡単ではなく、楽しいことではありません。ここでうまくスムーズに体温を測るための簡単な手順をご紹介します。
犬に体温計を使用する手順
犬の体温を測るために以下のステップに従ってください
・体温を測る前に、犬をおとなしくさせてください。そうすれば犬を傷つける事はありません。
・犬のしっぽを持ち上げ、ゆっくりと静かに体温計の先端を肛門に挿入し、約30秒間そこに入れておきます。
・プロセスをスムーズにするために、ワセリンや犬専用の潤滑剤を使用することができます。何を使うかについては獣医師に相談すると良いでしょう。
・体温を測り終わったら体温を測った経験とポジティブな関係性を作り上げるために、ペットに好きな食べ物やおいしい食べ物を褒美として与えてください。
犬の発熱に関する事実
犬の発熱に関する以下の情報も念頭に置いておいてください。
・きちんと餌を与えらえれている健康な成人の犬の平均体温は38度です。子犬では、39度に達することもあります。
・犬の体温は1日を通して変わることがあります。不確かな結果を避けるために、ご飯や運動の前に熱を測るのが良いでしょう。
・犬の体温を測った後、アルコールに浸した綿球で体温計を消毒し、薬箱に戻してください。そしてその後も犬だけが、その体温計を使用するようにしてください。
犬が発熱しているサイン
発熱は、体が一般的に感染性のあるものによる「攻撃」を防御するために発生する防御システムのようなものであることを覚えておいてください。
発熱の主な症状の1つである体温の上昇は、感染に免疫システムが反応するからです。しかし、体温計の明らかな数字以外にも、犬が熱で苦しんでいる時に見られる多くの兆候があります。犬が以下の仕草や動作をしていないか注意を払ってください。
・乾燥して熱い鼻
・鼻水
・無気力
・元気がない
・食欲不振
・下痢
・嘔吐
発熱を伴っているペットは通常よりずっと長く寝る傾向が非常に高いです。
発熱時の対処法
犬が発熱していると確信した場合は、獣医に相談してください。獣医は犬の症状を正確に診断することができます。またできるだけ早く問題を解決するため最良の治療を施します。
いかなる状況にあっても犬の体温を薬で下げようとしないでください。資格のある獣医の相談なしに何かを与えてはいけません。勝手に薬をあげることで重大な健康上の問題が生じる危険があります。
犬が発熱していて体温計を使わなくてはならない場合は、犬をしっかりと介護して、少なくとも体温計を上手に扱う方法を覚えておいてください。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。