犬の為に耳掃除をしてあげよう
耳は犬の体の中でも最も敏感な部分の一つであり、汚れやすので、感染症を引き起こすこともあります。そのため、犬の耳掃除を行い、不快な臭いや赤みを防いで細菌が蓄積しないようにすることが大切です。では、犬の耳掃除のやり方を一緒に見ていきましょう。
犬の耳掃除のやり方
飼い主の中には犬の被毛、足、口などに気を取られて耳のことをすっかり忘れてしまう人も少なくありません。しかし、耳はとても敏感で感染症を起こしやすい部位のため、衛生的にしておくことは非常に大切なのです。
愛犬の耳は週に1回、最低でも月に2回は見てあげましょう。頻度は犬のサイズや耳の形状によって変わってきます。(コッカ―スパニエルの耳はドーベルマンの耳とは異なります。)
バセットハウンドの垂れた耳のように、「覆いかぶさる」耳をしている犬種は耳の感染症を発症しやすいと言われています。
また、雨が耳に入ったり海やプールで潜ったりした後には耳掃除をしてあげましょう。他にも考慮するべきことは、愛犬がどんなことをするのが好きで、どこに行くことが多いか、です。例えば、ビーチによく行くか、公園で汚れることが多いか、泥遊びが好きかなどが挙げられます。
犬の耳掃除のヒント
感染を防ぐため少なくても月に1度は耳掃除をし、細菌が繁殖しないようにしましょう。しっかりと耳から水気を取り除くのであれば、お風呂に入れるときに耳掃除をするのもいいでしょう。耳掃除をする時は次のことに注意してみてください。
1.犬の耳をよく見る
犬の高さまでかがみ、耳を上げます。そして、耳垢や汚れだけなのか、それとも土や砂も入ってしまっているのかを確認しましょう。耳垢や汚れだけの場合は自宅で耳掃除ができます。
しかし、耳垂れ、赤み、茶色・灰色・黄色のべっとりとした耳垢、あるいは出血などが認められた場合はすぐに動物病院に連れて行きましょう。また、感染症を意味する強い異臭がした場合も同じです。
2.ダニや異物がないか確認する
犬の耳には様々な生き物が住み着きます。そして、ダニは犬の耳が大好きなのです!茂みや土の多い場所に行くのが好きな犬の耳には異物が入り込むことが多いでしょう
もしダニがいた場合は綿棒をアルコールで湿らせ、ダニが皮膚から離れるまでダニの上から数秒間押さえます。力づくで引っ張ってしまうと、犬の皮膚を傷つけてしまうかもしれないので気を付けましょう。
3.専用の洗浄液を買う
ペットストアには犬の耳掃除用の製品があります。アルコールが含まれているものが多いですが、アルコールが触れるのは耳の外側だけにしましょう。耳の内側には刺激が強くない液を使用しましょう。
4.コットンを使う
コットンボールを洗浄液で湿らせ、優しく犬の耳の中を拭きます。コットンが鼓膜周辺に取り残されないよう、あまり奥まで拭かないようにしましょう。
目で見える範囲の汚れを取り除きます。必要であれば何回か繰り返し全て取り除きましょう。皮膚を傷つけないように耳掃除は優しく行いましょう。優しく行うことで犬もおとなしくしてくれます。
5.耳を洗い流す
獣医の確認が取れたら、上記で使用した同じ洗浄液を使い耳の中を洗い流します。これは外耳道に溜まっている耳垢や汚れを取り除くためです。ボトルの先端を耳に入れ、液体が出てくるようにボトルを押すだけでいいので簡単に行えます。注意しながら耳をマッサージし、耳垢や汚れの混じった洗浄液が流れ出てくるように犬の頭を傾けます。
耳掃除を終えたら犬をそっとしておいてあげましょう。まずは頭をブルブルと振り回すと思いますが、これは正常な反応なので心配する必要はありません。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。