犬の「フケ」について:原因や治療法とは?
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犬の肌にフケが発生するのは乾燥肌やホルモンバランスの変化、栄養失調などが原因です。幸いなことに家庭でできる簡単な予防法がいくつかあるのでご紹介します。
最後の更新: 14 2月, 2019
ペットに起きる症状には人間と共通のものがたくさんあります。その中には皆さんが聞いたこともないものもあるかもしれません。たとえば犬のフケについてご存知でしょうか?実は犬にもフケがあります。この記事でその症状と対処法についてご説明します。
犬のフケ、原因は?
原因には多くの種類がありますが、そのうち一部をご紹介します。
- 乾燥肌。特定の栄養素の不足によって皮膚が乾燥することがあります。フケはオメガ3脂肪酸やその他の脂肪酸が不足すると容易に発生します。
- ホルモンバランスの変化。脂肪量の減少を引き起こし、フケの原因となります。例としては内分泌のバランスが崩れることによって起こる卵巣の問題(メスの場合)、甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症などの場合が挙げられます。
- 栄養失調。食事のバランスが悪いと必要な栄養素が摂取できず、体内の水分と油分の不足を招きます。これによって毛や皮膚が乾燥しフケの原因となります。
- 不衛生。飼い犬が水を嫌うのであまり入浴をさせていないですか?ですが健康のためには必要なことなので、好き嫌いに関係なく体を洗ってやらなければいけません。衛生のことを考えると避けては通れません。もし愛犬にフケが出ていれば低刺激の犬用シャンプーを使いましょう。逆に体を洗いすぎることも、自然な油分の分泌を妨げフケの原因となります。
- ブラッシング不足。犬には最低でも週に一度はブラッシングをしてあげなければいけません。ブラッシングが十分でないと皮膚の細胞が活性化せず、古い組織が残ってしまいフケを発生させます。
- ストレス。ストレスや不安は乾癬などの皮膚病を引き起こしフケの原因となることがあります。ペットがストレスを溜めているようなら、運動をさせてあげましょう。もしかするとただ体を動かし足りていないだけかもしれません。
- 免疫系。もしこれがうまく機能していなければ皮膚にも影響を与え、フケが発生することがあります。
では、すでに愛犬にフケの症状がみられる場合、どのような治療が可能でしょうか。
犬のフケに対する治療法
フケの治療と予防のためにできることがいくつかあります。フケそのものは重大な症状ではありませんが、放っておくとより深刻な問題につながるおそれがあります。
- ブラッシングの頻度を上げる。また、犬種によっては他の種類よりも頻繁なブラッシングが必要なことも覚えておきましょう。櫛を入れて死んだ細胞を除去することはとても大切です。より多くブラシがけをしてやれば、毛や皮膚の再生が早まります。
- 脂肪の摂取を増やす。エサのタイプが乾燥しているものでも水気の多いものでも可能です。水も十分に飲ませるよう注意しましょう。できれば魚の入った缶詰のドッグフードを与えましょう。皮膚に必要な種類の脂肪分がすべて含まれています。
- 入浴をさせすぎないようにしましょう。体の洗いすぎは皮膚からの自然な皮脂の分泌を妨げるので、むしろ有害です。愛犬の皮膚が乾燥してしまうと、フケが発生しやすくなります。
- 敏感肌用のシャンプーを使う。これらのシャンプーはフケそのものを治療するわけではありませんが、皮膚の改善を助けるので、結果的にフケをなくす役に立ちます。
これらの方法を試して効果が見られないときは、疥癬などのより重大な病気の可能性もあるので動物病院に連れて行きましょう。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。