犬の「第3のまぶた」って何?
動物の中には、人間が持っていない体の部分を持っていることもあるので、動物の健康維持に欠かせない部位であるにも関わらず、しばしばその存在を無視されることがあります。
犬の持つ瞬膜と呼ばれる3番目のまぶたもその一つで、犬の健康に重要な役割を果たしています。
犬を適切に世話をしている飼い主でも、この部分を忘れがちなケースが多く、健康上の問題が生じることがあります。
この瞬膜と呼ばれる第3のまぶたは、犬が小さな傷や怪我をした時に現れる、眼球を保護する透明または半透明の膜で、犬の自然な防衛機能が正常に機能している兆候です。
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第3のまぶたとは?
第3のまぶたと呼ばれる瞬膜は、目が潜在的な危険を察知した時に現れる結合組織の膜で、犬の自然な反射と言えます。
損傷または衝撃の可能性がある瞬間、瞬膜がマイクロ秒内に現れて目を覆い、危険がなくなれば元に戻ります。
犬の目に瞬膜が現れていても過剰に心配する必要はありませんが、頻繁に起こるときや元に戻らない時は、獣医師による検査を行い、膜の状態を確認することが大切です。
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第3のまぶたの利点
主な働きは目や角膜の保護で、感染症などを予防する効果も期待でき、異物や目の老廃物を除去する、いわゆるワイパーのような働きもあります。
瞬膜は常に出ているわけではありませんが、目を開けているときに目頭から常に瞬膜が常に出ている場合や、瞬膜が現れてから5~6時間が経過しても正常な状態に戻らない時は、犬の体調不良を疑いましょう。
チェリーアイ
チェリーアイとは瞬膜の裏にある涙を分泌する瞬膜腺が、まぶたから瞬膜の外へ飛び出す病気で、遺伝性や組織の弱さ、または乾燥が原因だと考えられています。
先天的にチェリーアイを起こしやすい犬種は、ブリティッシュ・ブルドッグ、ボクサー、ボストンテリア、ペギニーズ、パグ、フレンチブルドッグ、そしてチワワなどです。
チェリーアイの中には外科的処置を必要とするケースもあります。心配な症状が現れたら獣医師の診察を受けましょう。
症状が悪化した場合
瞬膜腺が飛び出したり、再発を繰り返す場合は外科手術で元の位置に戻し、縫う方法があります。
瞬膜が飛び出しているからといって、犬が痛みを感じていることにはつながりませんが、この状態が続くと、ドライアイや結膜炎を引き起こす原因となるため、治療や外科的処置が必要です。
瞬膜を取り除くと目が永続的に乾燥してしまうため、おすすめしません。
犬の第3のまぶたである瞬膜は、犬の健康、そして目を保護する上で重要な働きをします。
少しでも疑わしい症状が見られたら、すぐに獣医師に相談してください。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。