アフラトキシン中毒について

2019年3月12日
アフラトキシンとはマイコトキシン、つまりカビ類が生産するカビ毒の一種です。また、アフラトキシンはマイコトキシンの中でももっともよく知られているため、広く研究されています。

 

アフラトキシンの摂取によって起こる病気全般をアフラトキシン中毒と呼んでいます。アフラトキシンは穀類をはじめとする食物にカビが生えるような、湿気の多い環境で特によく発生します。適切に保存されていない穀物は菌類の発生源となりやすく、アフラトキシンで汚染された穀類を使用した食品による問題が数多く発生しています。ドッグフードはその代表例です。

アフラトキシンが発生する食品とその原因

アフラトキシンの混入は食品生産のどの段階でも起こり得ます。原料の栽培、保存、加工のすべてのプロセスが当てはまります。

犬と鶏肉

混入が起こりやすい食品には米、大麦、ライ麦、とうもろこし、ピーナッツ、クルミ、綿の種子、ソルガム(モロコシ類)などがあります。含水量、湿度、温度の影響が重要となります。

アフラトキシンの影響を受けるのは

もっとも影響を受けやすいのは子豚、アヒル、猫といった動物です。犬、羊、七面鳥もアフラトキシン中毒への高い感受性をもちます。一般にヒトにはあまり影響はありませんが、子供にとっては有害となることがあります。ドッグフードにアフラトキシンが混入してしまう場合があるので、犬を飼っている人はたいへん注意が必要です。

アフラトキシンの影響

アフラトキシンは肝臓に多大な影響を及ぼします。アフラトキシン中毒は肝臓に多種多様な症状を引き起こすだけでなく、ときには命にも関わります。

アフラトキシン中毒による症状

アフラトキシン中毒の症状は摂取した量と時間経過によって大きく変化します。また動物と人間ではまったく異なった症状が現われます。

犬における症状

犬の場合、嘔吐や食欲の喪失などの症状が摂取後すぐに現われます。他にも体重の減少、内出血、腹部に水が溜まるなどを含みます。重篤なものでは突然死につながることもあります。

横たわる犬 アフラトキシン 中毒

体重の減少や食欲の減衰、気分変動といった慢性的な症状もあります。さらに肝不全や血液凝固による問題が起こる可能性もあります。

他の動物にみられる症状

動物の種類によって症状には幅がありますが、共通してみられるものもあります。

  • 肝臓の病気。肝硬変、肝線維症、がんなど。
  • 胆管へのダメージ。
  • 貧血。
  • 黄疸。
  • 腎臓へのダメージ。
  • 骨髄の変異
  • 内分泌および生殖器の問題。
  • 呼吸器の疾患。
  • 免疫システムの変化。
  • 免疫機能の低下。

ヒトのアフラトキシン中毒

ヒトの場合、症状は年齢、性別、健康状態などによって変化します。またアフラトキシンを摂取した量と摂取後の経過時間も関係します。

以下は短時間で大量のアフラトキシンを摂ってしまった場合の典型的な症状です。

  • 肝臓へのダメージ
  • 腹痛
  • 消化吸収への影響
  • 嘔吐
  • 意識の変性
  • 発作
  • 肺水腫

予防法

何よりもまず食物の栽培・生産が適切な方法でなされていることです。人間にとっても動物にとっても、まずはよい品質、状態のものを食べることが大切です。一般の人が肉やチーズ、卵などへのカビ毒の混入に気付くことは困難です。穀類であれ他の食べ物であれ、カビの生えたものを食べないようにしましょう。

治療法

アフラトキシン中毒の症状がみられる場合、まっさきに注意すべきはそれ以上原因となった食品を食べないことです。その次に治療について考えなければなりません。適切な薬を服用することで症状をやわらげることはできますが、アフラトキシン中毒そのものを治療できる抗生物質はありません。