犬にスープを飲ませてもいいの?
犬は毎日同じものを食べても特に問題はありませんが、時には餌を変えたいと考える飼い主もいるでしょう。例えば、時々スープをあげると犬も喜ぶでしょう。また、健康問題を抱えている時も餌を変えてあげると良いでしょう。
缶詰のものや調理済みのものより、飼い主が自分の手で一から作ってあげるのが一番です。市販の餌にはほぼ全てになんらかの化学物質が含まれているからです。
塩は一番の大敵
愛犬にスープを作ってあげる前に、まずは使ってはいけない材料を知っておかなくてはいけません。犬にあげてはいけない食材の中で、最も危険なものは塩です。
ごく少量なら塩に耐えられるかもしれませんが、多量の塩は犬にとって毒となります。耐えられない量の塩を摂取すると、嘔吐や下痢、食欲不振などが症状として現れるでしょう。さらにひどいケースでは、腎臓疾患、発作、死に至る場合もあります。
玉ねぎやニンニクもまた、犬に与えてはいけない食材です。これらの食材は、犬の赤血球を破壊してしまうのです。それにより、溶血性貧血を引き起こす恐れがあります。また、犬の胃腸炎のリスクにもなるでしょう。
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スープを必要とする時
人間と同じく、犬も時にはスープを飲んでも構いません。健康的な問題を抱えている時などは特にそうです。例えば、風邪をひいてしまった時、消化トラブルを起こしている時、嘔吐、下痢、固形物を噛みづらい時、固形物が食べられない時などです。
冬に大流行することの多いインフルエンザは犬にも影響を与えます。風邪をひいた時に食べると良いと欧米諸国で言われるチキンヌードルスープは犬にも良いでしょう。このスープは消化トラブルを抱えている犬にもオススメです。
柔らかいものを食べなくてはいけない時、胃腸のトラブルを抱えている時は市販のドッグフードだけでなく、食事にスープをプラスするのも良いでしょう。症状を改善し、下痢などからくる脱水を防ぐことができるでしょう。
手作りの餌だけをあげてもいいの?
愛犬のために自分で餌を用意することは可能です。状況にもよりますが、基本的に犬は固形物を食べる必要があると専門家は指摘しています。したがって、獣医にそう指示されたのでない限り、犬の食事をスープだけで済ませてはいけない、ということは知っておきましょう。
市販されているドッグフードには、犬に必要な栄養がバランスよく配合されています。自分で餌を作るのであれば、同じように栄養バランスを考えて作らなくてはいけないのです。
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鶏肉とにんじんのスープ
以下にご紹介するレシピは簡単に作れるだけではありません!このスープにはβカロチン、ビタミンA、E、B、カルシウム、カリウム、リン、ヨウ素が含まれているのです。また、脂質、カロリー、アミノ酸も含まれている栄養満点スープなのです。
このスープはどの犬種にもオススメです。特に毎日飼い主と出かけたり、エクササイズをしている活動的な犬に良いでしょう。また、栄養が足りない時、皮膚や毛のトラブルを抱えている時にも食べさせてあげましょう。
材料
- 細かく切った鶏の内臓 250g(膵臓、胸腺、心臓、肝臓など食用の部分)
- にんじん(大) 2本
作り方
- にんじんを洗い、皮をむいて細かく切る。
- 鍋に水を入れて火にかけ、沸騰したら材料を全て入れる。15分ほど火を通す。食べさせる前に冷ます。
- 普通の器で十分な量なので、与えすぎないように気をつける。
- 食べさせる時に普通のドッグフードを加えても良い。
- 冷蔵庫に保存した場合、3日以内に食べさせましょう。
- 塩やスパイス類は決して加えてはいけません。
お米のスープ
このお米のスープは犬が下痢をしている時に良いでしょう。お米は食欲回復の助けとなるかもしれません。カロリー、ビタミンE、リン、カリウムを摂取することができるでしょう。
材料
- 米 2カップ
- 骨なし、皮なしの鶏肉または牛肉 250g
作り方
- 水5カップと米2カップを鍋に入れて火にかける。
- 鶏肉または牛肉を小さく切り(または薄切り)水4カップを入れた鍋で茹でる。
- 米を加えて5分火を通す。
- 火を止め、犬が食べられる熱さになるまで冷ます。