犬もビーガンになれるの?賛成意見と反対意見を見てみよう

これは本当に可能なのでしょうか、またその場合はどうやって行えばいいのでしょう?
犬もビーガンになれるの?賛成意見と反対意見を見てみよう

最後の更新: 22 3月, 2020

ビーガンは比較的新しい食事スタイルです。これはより健康で寿命が長くなると信じられており、この食事法を選んだ人の多くは、それを自分のペットにもさせたいと考えます。ですので、今回は犬もビーガンの食生活ができるのかどうか、その疑問についてお答えしたいと思います。これは本当に可能なのでしょうか、またその場合はどうやって行えばいいのでしょう?

ビーガンとは?

ビーガンとは動物性食品を一切食べないことです。長い間ベジタリアンがトレンドになってきましたが、ビーガンの方がさらに厳格です。ビーガンの場合肉や魚だけでなく、卵や牛乳、乳製品、バター、グルテン、さらにハチミツなども避けます。

動物から作られたいかなる食べ物、また動物がいかなる形でも関わっている食べ物は、ビーガンの食事の中では許されていません。ビーガンが主に食べる食材はシリアルや米、野菜、果物、豆類、そしてナッツなどが挙げられます。

豆類や大豆、ナッツの中には水和物だけでなくタンパク質も含まれているものもあります。 野菜や果物には食物繊維やビタミンが含まれています。

このような食べ物に加えて、野菜や果物には精製されていない糖分が入っています。ですので、人間はビーガンの食事をしてもなんの問題もなく生きていけるようです。では犬についてはどうなのでしょうか?

犬もビーガンになれる?

上で述べたようなことから、犬をベジタリアンにるすことは可能です。この食事法とビーガンの違いは、ベジタリアンの場合は食べ物の生成過程でその生き物を殺すことが無い限りは動物性食品を食べることができるという点です。つまり卵やバター牛乳、ヨーグルトなどは食べてもいい食品ということになります。

しかし、ビーガンになるとなるともう少し複雑になります。ですので、特にペットの食事法としてこれを採用することには反対だという人が多いのです。犬もビーガンになれるのでしょうか?例えばネコは肉食なので、動物性のたんぱく質が必要です。しかし犬についてはまた異なり、その理由を科学の言っていることを参考にしながら見ていきましょう。

すでに野菜や植物からとったタンパク質を使った加工食品が売られています。専門家によれば、これらが動物の健康を保てるような栄養基準をすべて満たしているそうです。こういった食べ物には大豆、じゃがいも、豆、ミネラル、ビタミン、アミノ酸など犬に勧められているものが入っているのです。

獣医さんは犬のためにはバランスのとれた食事とるのがいいと言いますが、中には植物だけで必要な栄養素が全て取れるのかどうか疑問に思っている人もいます。

犬 ビーガン

反対意見

獣医さんやお医者さん、科学者の中には肉が犬には欠かせないものだと言う人もいます。ある人は、「犬の栄養については多くのことがわかっているが、わかっていないこともまだたくさんある。バランスのとれた食事をしてもらいたいが、ビーガンの食事で必要な栄養が全て取れるのかはわからない。普通の食事から栄養をすべてとることさえ難しいのだから。」と言っています。

24のフードを調査した研究では、そのほとんどが必要最低限の基準を満たしていないことがわかりました。そのギャップを埋めるためには質のいい肉が必要だったのです。「もしその方が健康だからという理由で犬にビーガンの食事をさせているなら、それは誤りである。」とこの分析に参加した医者の一人、フリーマン医師は言っています。

賛成意見

一方で、犬へのビーガン食に対して賛成している人もいます。犬の中には特定の種類の肉や乳製品にアレルギーがあるものもいるということが研究でわかっています。ビーガン食はこの問題を解決するための選択肢になりうるのです。

有名な獣医さんも、犬のアレルギーを改善するために約12週間ビーガン食を与えることを勧めています。また、犬の健康が維持できているかどうかを確かめながら行うことが重要です。

これはまだはっきりとした結論が出ていない問題で、犬をビーガンにすることができるかどうかはまだわかりません。なぜなら十分な長期的な研究がまだないからです。

がんが原因で亡くなったある兄弟のことを考えてみるといいでしょう。一人は普通の食事をしており、もう一人はビーガンでした。これは食事法で違いはないのかもしれないということを示す一例です。

犬をビーガンにすることができるのかということに関しては、どういう意志決定をするかはあなた次第です。ただし犬の体の変化には常に注意するようにしてくださいね。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。