ワンちゃんは何時間までお留守番できる?

ずっと家でワンちゃんに付きっきりになれるはずもありません。むしろ働いたり社会に貢献したりするのは、人間だけじゃなく、ペットを含む家族全員にとって必要不可欠なことですよね。
ワンちゃんは何時間までお留守番できる?

最後の更新: 31 10月, 2018

残念ですが、やはりまだ愛犬を連れて行ける場所には限りがあります。ですので、時には長時間家でお留守番してもらわないといけない日もあるでしょう。少なくとも楽しく安心してお留守番できるようにはしてあげたいですよね。その一環として、今日は一体ワンちゃんは何時間までなら家でお利口さんにしていられるかをご紹介しましょう。

犬はどれだけ長くまでお留守番できるの?

まずはじめに断っておきますと、この疑問にはこれといった答えがありません。よく考えてみると、ワンちゃんだって「十匹十色」ですし、それぞれ必要とするものだって違うので当然ですよね。が、獣医師やドッグトレーナーさんによると、一般的には最長およそ6-7時間だと考えられているそうです。

そもそもワンちゃんの「お留守番可能時間」は、年齢や健康状態、トレーニング方法など色々なものと関係しているので、簡単には分かりません。例えば年齢で言えば、子犬やお年寄りのワンちゃんは体調も崩れやすいですし、他の犬よりも多めに気を使ってあげる必要がありますよね。

ただ、孤独に対応できないワンちゃんはどんどん素行が悪くなっていきます。なのでどんなワンちゃんにもお留守番と上手に向き合っていくためのトレーニングが必要な事には変わりありません。

また言わずもがな、「お留守番できる時間」と「飼い主と離れて生存できる時間」は違います。生物学的に、犬は飼い主が居なくても数日間は生き延びることができるはずですが、当然その間にワンちゃんが被る身体的・精神的ダメージは相当なものです。なので、生きのびれるから長時間留守にしても良い、という訳ではありません。

ペットを飼うということは、ペットに幸せに暮らしてもらう責任を負うということです。なので、ある程度は自分の生活習慣をペットのニーズに合わせていく必要があります。とは言え、ハムスターみたいに比較的お世話がシンプルで楽なペットもいるので、一概には言えませんが。

玄関の前で寝そべる犬 お留守番

成犬なら、1日中家でお留守番できる?

やはり8時間以上ワンちゃんにお留守番させるのは得策ではありません。飼い主が1日中外出している家で、本当にワンちゃんは幸せな生活を送れるでしょうか?お世話が足りないというだけじゃなく、何よりも家に誰も居ないと安心感や幸福感、快適感などを感じることもできません。

そもそも犬は社会的動物なので、感情や認知能力を養うためにも「他者との交流」は必要不可欠です。ずっと家で孤独にさせていたら、誰かと一緒に遊んだりできませんので、社交性が身につくはずもありません。するといずれ、うつ症状が現れたり素行が悪くなったりするかもしれないのです。

さらに、家で孤独に過ごしてばかりいると怠け者になっちゃう可能性もありますし、活気がなくなればなるほど、身体的にも精神的にも害が及びます。しかもこういった運動不足は肥満や糖尿病、心臓病といった病気にまで発展するかもしれないのです。

そしてそんな生活環境だと刺激的な経験も数少ないと思います。すると、反社会的行動やストレスや退屈の原因にもなります。そして最悪の場合、分離不安症が発症することもあるのです。

クッションを破る犬 お留守番

ワンちゃんにお留守番させる時のアドバイス

しかし当然ながら、ずっと家でワンちゃんに付きっきりになれるはずもありません。むしろ働いたり社会に貢献したりするのは、人間だけじゃなく、ペットを含む家族全員にとって必要不可欠なことですよね。

ということで、お留守番がワンちゃんにとって「嫌な経験」にならないような工夫をご紹介しておきましょう。

  • 日頃の運動量を増やす:身体に溜まったエネルギーを発散したり、体重を制限したり、心の健康を保ったり…毎日の運動はワンちゃんにとって欠かせません。なので愛犬が長時間お留守番しなきゃいけない日には、お留守番前と後に長めの散歩をさせてあげましょう
  • 健康的な生活環境を作る:ワンちゃんの興味を引くような環境づくりさえ出来れば、お留守番中も遊んでいられます。
  • ペットショーには色々なヒントが隠されています。ワンちゃんが楽しめそうなゲームやおもちゃなどがたくさん出てきますので、よい勉強になるでしょう。例えば、The Kongというオモチャがあるのですが、あれは体だけじゃなく頭も使う良いオモチャですので、ストレス発散にはもってこいでしょう。
  • 一緒の時間を増やす:もし、どうしても毎日ワンちゃんを長時間お留守番させなきゃいけないのでしたら、それ以外の時間は出来るだけ彼らと濃密な時間を過ごせるようにしてましょう。
  • 帰宅後には、ワンちゃんを散歩に連れて行って運動させたり、他の犬と交流させてあげましょう。そして離れていた時間を埋め合わせするために、たくさんのお世話と愛情を注いであげるのです。

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。