お母さんの命も子犬の命も助ける!獣医新生児学とは?

2019年1月25日
新生時期の子犬は生き延びるために特別なケアが必要です。そこで、獣医新生児学者たちは子犬たちが産まれてきてからの15日間を観察し、研究します。

獣医新生児学とは動物を死なせないよう、母親の犬のケアをしっかりと行い、子犬たちの経過もよく観察する研究のことです。

人間の新生児学と同じように、獣医新生児学は新生児動物のお世話をします。これは新しく生まれてきた動物が最初の数日に必要なことを研究する分野なのです。

新生時期の子犬は生き延びるために特別なケアが必要です。そこで、獣医新生児学者たちは子犬たちが産まれてきてからの15日間を観察し、研究します。さらに、母犬のお世話もし、子犬たちが死なないよう彼らの行動を観察します。

獣医新生児学において最も大切な仕事は?

1.観察:獣医新生児学者がする一番最初の仕事の一つは観察です。同じ本能が備わっていても、すべての子犬が同じ行動を取るわけではありません。子犬は自立するまで1カ月ほどかかります。また、生まれてから14日ほど後から目が開き、聴覚が発達してきます。

ミルクを飲む子犬

3週目には、最初の一歩を歩き始め、母犬のあとをついていくようになります。さらに、母犬の行動を真似するようになり、彼女から色々なことを学びます。

ですから、母犬の行動は子犬に大きな影響を与えます。母が緊張していれば、それは子犬にも伝わります。この緊張は、生まれてきた子犬に問題があった時などに起こることがあります。

2.体重と体の大きさのコントロール:異常なく成長していることを示す一般的な基準があり、これによって動物の赤ちゃんの成長が観察できます。獣医新生児学者は子犬の体重をコントロールして、その犬種による、正常な成長のしかたをしているかどうか確認します。普通、新しく生まれた子犬は、最初の二週間で体重が二倍に増えるべきです。もしそうでなければ、獣医新生児学者は子犬がちゃんとミルクを飲んでいるか、そしてちゃんと水分補給ができているかを観察します。多くの場合、お母さんのお乳を上手く飲めていなかったり、兄弟に場所を取られてしまっていることがあります。

スペースの管理と衛生面

3.獣医新生児学者は子犬の衛生面もしっかり管理しますこれには、彼らのうんちを片付けたり、住んでいる環境がきれいかどうか確認することなどが含まれます。感染症や病気を防ぐためには、もちろん住んでいる所をきれいに保つ必要があります。また、毛づくろいに関しては、母犬が一番最初に子犬たちの体がきれいになっているかどうか確認します。母犬がいなければ、湿った布で子犬の体を優しく拭いてあげます。

4.子犬が最初の数日間暮らすスペースはとても重要です:風邪やインフルの原因になってしまうので、湿気がありすぎていてもいけませんし、脱水状態になってしまうかもしれないので乾燥しすぎていてもいけません。

おもちゃで遊ぶ子犬 獣医新生児学

新生時期の子犬にとって体温が34~36°Cに保たれるよう、住むところの温度は27~32℃に保つのがベストでしょう。また、もう一つ大切なのは、感染症を防ぐために部屋の換気がしっかりされているか確認することです。

新生児学によって予防できる病気

1.新生児低酸素症。これは、子犬が産まれてくる時に羊水を飲み込んでしまうと起こる病気です。さらに、気道が塞がってしまう原因にもなってしまいます。低酸素症を予防する方法の一つとしては、母犬が出産する時に手伝ってあげることです。もし子犬が新生児低酸素症になってしまった場合、獣医新生児学者はスポイトを使って咽頭と喉頭から羊水を取り除き、気道をきれいにしようとします。

2.子犬の体が冷えてしまうと低体温症になってしまいます。これは、一緒に体を寄せ合って温めあうことができない、産まれてくる子犬の数が少ない場合によく起こります。低体温症を防ぐためには、子犬を保温マットを敷いたり、温かいペットボトルで囲んであげましょう。けれど、少しずつ体温をあげていかないとショック状態に陥ってしまう事もあります。

3.脱水状態。これは、乾燥した場所で起こりやすいです。さらに、子犬がきちんとミルクを飲んでいない可能性もあるので、脱水状態になっているか確認するには、子犬の体重を測るのがベストでしょう。犬種にもよりますが子犬は一日に2~3kg体重が増えているべきです。脱水症状を起こしている場合、獣医新生児学者は砂糖入りの水や、ミルクのサプリを与えます。

4.低血糖症は、血液の糖が少ない時に起こります。体が衰弱していたり、めまい、呼吸困難などの症状があります。大きな原因は、ミルクを充分出せていなかったり、乳腺炎にかかっていたり、ストレスだったりなど、大抵母犬にあります。子犬を治療するためには、人工的にをあげなくてはなりません。

さらに、母犬から子犬へ遺伝する病気もあります。こういった病気は、ビタミンやミネラルの不足であったり、バクテリア性の感染症であることが多いです。