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おびえている犬に近寄るために必要なことは?

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おびえている犬は不安から攻撃的になるおそれがあることを忘れないでください。犬自身が追い詰められているときには、攻撃してくることもあります。
おびえている犬に近寄るために必要なことは?
最後の更新: 27 3月, 2019

逃げる犬を撫でようとしたことはありませんか?犬が逃げる理由にはいくつかありますが、ほとんどのケースでは個々の性格が原因です。おびえている犬に近付くときには落ち着きと忍耐強さ、決断力をもって臨む必要があります。

人間を怖がってしまうのは、なにも捨てられた犬だけではありません。どんなワンちゃんでもおびえてしまうことはありますが、性格的に元から怖がりの個体もいます。知らない人や動物と交流するときには、性格的な問題は飼い主の悩みの種となるでしょう。ワンちゃんが怖がっているときに上手に近付くためのアドバイスをいくつかご紹介します。

犬がおびえるのはどうして?

人間とまったく同じで、犬にもそれぞれ性格や個性があります。ワンちゃんの性格を理解しやすくするためにトレーナーが用いる用語では、「支配的」と「従順」という二種類の分類があります。

怖がりの犬は基本的に「従順」の側に分類されます。このタイプの個体は群れの中であれば、アルファ(リーダー)に従う立場です。「従順」タイプのワンちゃんは他よりも臆病だったり、逆に攻撃的になることもあります。

普通の犬にするのと同じ方法では、おびえている犬に近付くことはできません。自分の身が危険にさらされていると感じれば、攻撃的になることもあるからです。

目の前の犬が怖がっているかどうかは、しぐさや体の状態から読み取る必要があります。尻尾を立てる、歯を見せる、目を閉じ気味にするなどは明らかに攻撃的なしぐさです。こういった動作を目にした場合は、すぐに後退して距離を取らなければいけません。

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人間が近付いてくれば、動物はそれに反応します。では、それが恐怖心を抱いているワンちゃんならどうでしょうか。犬がおびえているときには、普段の落ち着いた状態の犬にするのと同じように扱ってはいけません。犬を怖がらせたり刺激したりしないよう、できるだけゆっくりと静かに近付くようにしましょう。

怖がっている犬に近付くには

おびえている犬に近寄るときのコツは、静かに落ち着いた動作をすることです。こちらが緊張していれば犬はそれを感じ取って過敏になりますし、攻撃的な反応をしてしまいます。

もうひとつお勧めできる方法は、おびえている犬をいないもののように扱って振舞うことです。怖がっている動物への対応でやってしまいがちな間違いとして、目を合わせてしまうこと、人間がその場で優位であるかのようなプレッシャーを感じさせてしまうことがあります。こういった状況は犬を追い詰め、身を守るために暴力に訴えさせる原因になりかねません。

ワンちゃんのいる場所をあまり正確に見ようとせず、何気ない動作でゆっくりとスムーズに近寄りましょう。近付いてくる人間が脅威ではなく、友好的な相手だということが犬に伝わるのが大切です。ワンちゃんに優しく話しかけるのも、トレーナーがお勧めする方法のひとつです。落ち着いた声のトーンは相手を安心させ、こちらが危ない存在ではないことを知らせるのに役立ちます。

また、犬を怖がらせないためには、できるだけ犬と同じような高さまで身をかがめましょう。立っている人間の姿は犬からは非常に大きく見えるため、それだけで脅威を感じさせてしまう原因にもなります。

犬がおびえて逃げてしまったときは?

まずは追いかけないことが一番です。追いかけられれば、犬は人間が危害を加えようとしているのだと思います。さらに、逃げている途中でもはや逃げ場がないと感じる状況になれば、追ってくる人を遠ざけるために攻撃的になることもあるでしょう。

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攻撃行動

おびえて凶暴になっている犬に対するアプローチとしては、2つの選択肢があります。ひとつは近寄るのをやめて犬が落ち着くまでそっとしておくことです。

どんな場合も安全を最優先にしてください。無理をして噛まれて破傷風になったり、ましてや指をなくすといったことになっては意味がありません。安全によく注意をしたうえで、もうひとつの選択肢として、当初の目標どおりにうまく近付く方法を考えましょう。

犬が明らかに威嚇を続けていても(牙をむく、背中が弓なりになる、うなったり吠えたりするなど)、優しく穏やかな態度を取り続けましょう。噛まれることのないように、注意だけは払っておかなければなりません。とにかく、忍耐力が成功への鍵です。運が味方すれば、おびえていたワンちゃんとも無事に仲良くなれるでしょう。

その他のアイデア

  • 無理なアプローチは絶対に避けてください。ものごとの自然な流れに任せましょう。あなたが害を及ぼす危険な存在ではないということをワンちゃんに理解してもらいましょう。
  • 立ったまま待つのではなく、横になってみるのはどうでしょうか。こちらが横たわっていれば、犬は遊びのサインとして受け取るので、友好的なメッセージとして役に立ちます。
  • 食べ物を使うのも有効です。何か食べ物を少し、手から与えてみましょう。ワンちゃんの様子が攻撃的なときには地面に置けばよいでしょう。うまくいけば、こちらが危害を加える存在ではなく味方なのだと理解してくれるはずです。

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。