濡れた犬の匂いを防ぐコツ

獣医が推奨する定期的なケアをしていても、あなたのペットがあの嫌な「濡れた犬の匂い」を発しているのなら、皮膚病などの問題があるのかもしれません。
濡れた犬の匂いを防ぐコツ

最後の更新: 04 11月, 2018

犬と住むことは多くの喜びを家族に与えてくれますが、それと同時に問題も引き起こします。そのうちの一つは、犬が濡れた時に起こる強烈な匂いです。

その匂いは何かが腐ったような匂いに感じる人もいるでしょう。暑くて湿った場所だとその匂いはさらに強くなります。しかし、この匂いの原因はなんなのでしょうか?この匂いは犬の身体的特徴からなります。生態的に、犬は毛の下にとても分厚い脂肪の層を持ち、乾燥などの外部からの問題から守っています。この油っぽい層がほこりやバクテリアなどを捕らえるので、ここに溜まっていくのです。

そして、濡れた時、全ての細菌が動き出します。これがあの嫌な強い匂いを引き起こすのです。これは犬自体だけに起こるのではなく、犬が触れる全てのもの、カーペットや家具にも影響を与えます。

濡れた犬の匂い

濡れた犬の匂いを取り除くコツ

定期的に犬を洗ってあげていない限り、この匂いを防ぐことはできませんが、次のような方法も効果があるので試してみてください。

  • 犬用のシャンプー:ペットが濡れている時は、それを利用して犬用のシャンプーで洗ってあげましょう。
  • 乾かす:犬の毛はしっかりと乾かしてあげなければなりません。簡単にタオルで拭いてあげるだけでは十分ではないので、優しくドライヤーで乾かしてあげるのがいいでしょう。しかし、犬によっては大きな音を怖がる犬もいます。その場合、犬がしっかりと慣れていくように、低温でゆっくりと行う必要があります。
  • ブラシで毛をといてあげる:こうすることで細菌を取り除くことができます。特に長い毛の犬にオススメです。
  • 定期的なお風呂:犬はあまり頻繁に洗われるべきではありません。なぜなら、大切な脂肪の層を取り除いてしまうからです。そして、これは乾燥、かゆみなどの原因となります。また皮膚の病気にかかりやすくなります。獣医が推奨している犬の血統にあった頻度で洗ってあげましょう。
  • 定期的なケア:定期的なブラッシングは死んだ肌細胞や外部からの物質を取り除き、この脂肪の層を綺麗に育ててくれます。

 

シャンプー

濡れた犬の匂いに対しての効果的な家庭でできる対処法

  • ホワイトビネガー:水とホワイトビネガーを混ぜて、それを犬の毛に吹きかけてあげましょう。犬の肌がヒリヒリしないよう、ホワイトビネガーは少量にしましょう。
  • 重炭酸ナトリウム:これもまた家庭できる対処法です。犬の毛をブラシでとかしながら、重炭酸をふりかけてあげてください。重炭酸はとても効果的で、危険性のないオーガニック消臭剤になってくれます。
  • 市販の消臭剤:濡れた犬の匂い専用の消臭剤が出回っています。化学物質を使っていないか、しっかりとチェックして、犬の肌を傷つけないようにしてあげてください。また、使いすぎに注意しましょう。
  • 陽に当たる:家の中で暮らす犬はできる限り太陽の光に当たるべきです。季節にもよりますが、最低でも1日に1回は太陽の光を浴びさせてあげましょう。陽にあたることで、濡れた時の犬の匂いを抑えることができます。
  • 犬が接触するスペースを掃除する:犬が触れるスペースや家具はしっかりと綺麗にしましょう。そうしなと、そこに触れる度に犬はまた臭くなります。犬を綺麗にしてあげたら、掃除機やホワイトビネガー、重炭酸ナトリウムなどのオーガニック消臭剤を使い、消臭をさらに確かなものにしてみましょう。
犬と散歩 濡れた犬の匂いを防ぐコツ

匂いがなかなか抜けなかったら

このような方法を試しても、匂いがなかなか抜けなかったら、犬がなにか肌の病気にかかっている可能性があります。かゆみ、皮向け、肌の色や特定の身体の市場の見た目に変化が起きるといった症状の場合は特に匂いが出やすいです。

この場合、アトピーやアトピー性皮膚炎に苦しんでいる可能性があるので、獣医に連れていってください。アトピーは犬によくみられる皮膚炎の一つでもあります。

アトピーはある遺伝的な要因で発病します。ダニや虫、真菌や花粉といった物質に対してのアレルギーも起こしますし、食べ物アレルギーをも引き起こします。

濡れた犬の匂い を防いだり、取り除くことはある程度なら可能です。しかし、お互いが共存できるように多少の我慢も必要です。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。