ネコをお風呂に入れることは可能です!
もし愛猫がインドア派なのでしたら、頻繁にお風呂に入れる必要はありません。そもそもネコは毎日数時間もかけ、舌で体を綺麗にしています。ネコの舌は凹凸があってザラザラしており、ケラチンも含まれているので掃除に向いているのです。
じゃあ、お風呂は彼らにとって必要なものなのでしょうか?実はネコが自主的に行なっている毛づくろいは、皮膚と毛並みの部分しか綺麗にできていませんので、特に家の外で長く暮らしているネコちゃんは、しっかりと石鹸と水で体を綺麗にする必要があるのです。
しかし、お風呂はほとんどのネコにとって強いストレスの元となります。ですので、お風呂に入れる際にはトラウマにならないよう、適切なガイドラインに沿って行うようにしましょう。いずれ彼らもお風呂に慣れてきて、日常の一部として受け入れられるようになると思いますが、慣れさせるまでには飼い主の努力が必要となるでしょう。
子猫のお風呂
もし愛猫が生後8週間以下なのでしたら、まだお風呂にいれてはいけません。代わりに濡れタオルで体を拭いてあげるようにしましょう。しかしそれ以降は、定期的にお風呂に入れてください。若いうちからお風呂に入れておくと比較的すんなりと慣れてくれるのでオススメです。
最初のお風呂に入れる前に、まずは水に慣れさせることから始めるのも良いでしょう。タッパーなどに水を入れて、それで遊ばせておくと水への苦手意識も薄れていくと思います。
お風呂を良い思い出にするには下準備が大切となります。
ネコ専用の商品を買う
ネコに使うシャンプーはネコ専用のものにしましょう。人間用や犬用のシャンプーは、ネコの皮膚に合わないだけでなく、最悪の場合有毒でさえあるのです。またネコ用の製品を買ったからといって安心するのではなく、使用前には必ず使用方法を読み込んでおきましょう。
ネコの爪を切っておく
もしネコちゃんがお風呂を怖がっているなら、最初に爪を切っておいた方が良いでしょう。ネコは防衛本能によってビックリした時にモノを引っ掻く習性がありますので、これはあなた自身の身を守ることにも繋がります。
爪を切るのに理想的なタイミングはお風呂に入れる前の日です。爪切りもネコにとってはストレスになり得ますので、お風呂の日に切ってしまうと二重のストレスを与えることになってしまいます。また爪切りの際にも、お気に入りのオモチャやオヤツをあげたりなどして、出来るだけ良い思い出となるよう工夫してあげましょう。
ブラッシングもしておく
ブラッシングもお風呂の前にやっておきたい大切なことです。ブラッシングをせずに毛を濡らしてしまうと、絡まった毛がさらに強く絡まってしまい、ほどこうとしても痛みが伴ってしまうかもしれないのです。
しかも、ほとんどネコはブラッシングされるのが大好きです。なのでお風呂の前にやっておくと、気分を落ち着けることができるのです。でも、もしあなたの愛猫がブラッシング嫌いなのでしたら、ブラッシングはお風呂に入れる1時間以上前にして、気を落ち着かせる時間をたっぷりあげましょう。もしそれでもダメなら、音楽をかけるなどしてリラックス効果を高めてください。
滑らないマットを使う
ネコがバスタブから逃げ出すというのは十分あり得る話ですが、この時焦りすぎて足を滑らせてしまっては怪我やストレスの元になりかねません。そんな状況にならないよう、滑らないマットを敷いておきましょう。
お風呂に入れる
さあ、これで下準備は完了です。ついにネコをお風呂に入れましょう。この時、以下のようなステップに沿って行うのがオススメです。
- ネコをバスタブなどに入れる。もし水を怖がっているようなら、まずは水の入っていない空のバスタブに入れてあげましょう。
- そして洗面器を使って、ゆっくりぬるま湯を体全体にかけてあげるのです。シャワーは水圧で驚かせてしまうかもしれないので、あまりオススメではありません。
- オモチャと一緒に入れてあげると、よりお風呂が楽しくて落ち着いた時間になります。
- シャンプーは使いすぎないようにしましょう。ネコは水が嫌いですので、シャンプーを洗い落とすのが大変になってしまいます。
- シャンプーで洗うときは、ゴシゴシするのではなく優しく洗ってあげましょう。
- 顔をシャンプーで洗う必要はありません。シャンプーが目に入ったら痛がってしまいます。
- また水深には十分注意し、顔が水に浸からないようにしましょう。ネコちゃんがパニックになってしまいます。
- そして最後に、タオルを使って優しく体を拭いてあげましょう。もし愛猫の毛が長いのなら、再度ブラッシングしてあげましょう。
- これでおしまいです。長く苦しい時間に耐えてくれた愛猫を褒めてあげなくてはなりませんね。ぜひオヤツをあげたりオモチャで遊んであげたりしてください。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。