猫が鳴きやまない理由を考えてみよう:猫の鳴き声について
猫を飼っていれば自分の猫が何を伝えようとしているのか知りたいと考えたことが一度はあるはずです。肉食哺乳類の動物と比較すると、飼い猫は鳴く理由で大きく異なります。本記事では、猫が鳴きやまない理由をお伝えしていきます。
猫の声の使い方
専門家によると、どんな品種であっても猫が発声するときは、は次の4つの状況のどれかだといいます。
- 攻撃的な行動をとっているとき
- 発情期
- 母猫と子猫との関わり
- 人間と猫の関わり
猫の発情期の鳴き声は、いわゆる「ニャー」ではなく、「オワァァ~」「ア~ウゥ」という独特な鳴き方です。発情期のメスも近くにいるオスも鳴きます。
猫の鳴き声に関する興味深い事実
猫が人間とふれあうときに最もよく聞く鳴き声は「ニャー」です。これは猫同士ではめったに使われないことが研究で明らかになっています。さらに、野生の猫は子猫のときは鳴いても、大人になるとめったに鳴かないことを専門家は発見しました。
「ニャー」という鳴き声は、人間の反応を引き起こそうとする猫の呼びかけなのです。
猫は、恐怖、攻撃性、幸福感などを発声、ゴロゴロという音、そしてボディーランゲージなどで表すことができます。猫が人間との関わりで「ニャー」と鳴くようになったのは、猫がペットとして扱われるようになってからと指摘する一部の専門家もいます。
なぜ猫は鳴くの?
どのくらいの頻度で鳴くかは、猫の種類や性格で異なります。東洋の品種、特にシャム猫は非常に“おしゃべり”であることで知られています。そのため、あまり鳴かない猫を飼いたい方はシャム猫は避けるべきでしょう。
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うちの猫が鳴きやまない理由とは?
猫はあらゆる理由で鳴きます。あまりにもずっと鳴いている場合は、次の原因を疑ってみましょう。
- 病気:まずは獣医に予約を入れて、考えられる病気を排除することから始めましょう。極端な空腹感、喉の渇き、痛みを引き起こす病気は多く、このような場合、猫は通常より頻繁に鳴きます。
- 注目:猫は独立心が高いことで知られていますが、独りになるのは好きではありません。多くの場合、食べものが欲しいときにも鳴きます。
- 挨拶:この場合、猫はあなたが一緒にいてくれることが嬉しいのです。これは崩しにくい習慣かもしれません。
- ストレス:猫はストレスを感じると声を出す傾向にあります。ストレスの原因が何かを突き止め、その状況に順応できるように手伝ってあげましょう。
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鳴かないようにするにはどうしたらいい?
注目を求めているときに鳴くのをやめさせたいときは、鳴いても注目してはいけません。静かなときだけ注目するようにします。また、鳴き始めたら部屋から出て行ってもいいでしょう。
でも、注意してください!大切なペットを無視してはいけません。毎日、ある程度の時間をペットに割くことは大切です。そして、覚えておきたいポイントは、猫は疲れていれば静かにする動物ということです。
食べものが欲しくて鳴く場合、鳴いても餌をあげないようにします。日中、決まった時間にタイマーで動く自動餌やり機に変えましょう。
また、猫は通常、何か適切な理由がなければ鳴き続けることはないということを忘れないようにしましょう。たとえば、どこかに閉じ込められてしまった、お腹がすいている、痛みを感じている、猫トイレに行けないなどの理由です。何も問題がないかを確認してあげることは重要です。
猫の行動をやめさせるために絶対にやってはいけないこと
問題があるかどうかを確認せずに猫を無視したり、鳴いたからと叱ったりしてはいけません。罰を与えることであなたを信頼しなくなってしまいます。
そして、諦めないこと。猫の行動を変えるには忍耐力が必要です。何か欲しいときに鳴く習慣がある猫は、それが手に入らないと分かると一層大きな声で、そしてより頻繁に鳴くだけです。
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- Nicastro, N., & Owren, M. J. (2003). Classification of domestic cat (Felis catus) vocalizations by naive and experienced human listeners. Journal of Comparative Psychology, 117(1), 44.
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