高齢者が犬を飼うメリットとは?
年を取ってしまい一人で暮らさなければならなくなったとき、家族の代わりに犬を飼い始めることは、実は人間にとっても犬にとっても、非常に良いことなのです。しかし、それはなぜなのでしょうか? 今回はそれをご紹介したいと思います。
高齢者が犬を飼うべき理由
一人で生活する年配者は、パートナーや家族がいる場合に比べて、鬱を発症する可能性が高いです。加えて、体が不自由であったり、病気を患っていると、より事態は悪化してしまうことでしょう。
自分の親に犬を飼わせても問題が増えるだけだろうと考える家族は多いですが、実際そんなことはありません。以下のようなメリットが期待できるのです。
自己の尊重
仕事を定年退職することには、複雑な感情が伴います。自分はもう役に立たない、自分はただ邪魔なだけ、もう生きていても意味がないなどと感じてしまい、鬱になってしまうのです。そんな人たちにペットは毎日、「生きる目的」を与えてくれます。まだ自分が役に立てることがある、と感じさせることができるのです
ストレスの軽減
悲しいとき、落ち込んでいるとき、疲れているときに、犬と戯れることより効く薬はありません。ペットは、悪い知らせや身近で起こる大きな変化によって人が感じる不安・緊張・ストレスを軽減できると科学的にも証明されているのです。
社交化
飼い犬を散歩に連れて行くには、外出する必要があります。家の中にこもってしまいがちな一人暮らしの年配者にはもってこいなのです。また、公園に犬を連れて行くだけで、新しい人やペットたちと出会う機会は大きく増えることでしょう。
健康に良い
散歩に行けば外の新鮮な空気を取り入れることもできますし、適度な運動にもなり、心臓病や座り過ぎの予防、コレステロール値や血糖値の低下に効果があります。
新たな家族
テレビを見ているとき、本を読んでいるとき、編み物をしているとき、どんな瞬間であっても誰かがただ足元に座っていてくれるだけで、退屈や疲れなど簡単に吹き飛ばしてくれるのです。もう「独り」だと感じることは二度とないでしょう。
高齢者に合った犬
年配者には、大型犬を世話できる力も、子犬と遊べるだけの体力ももうないことがほとんどです。子犬に至ってはモノを壊したりどこでもおしっこをしたりなど手がかかります。そのため、年配者に適した犬を飼う必要があります。
成犬
若すぎても年を取り過ぎていても、犬は世話がより必要になります。3才から5才が理想的な年齢でしょう。人と犬が共に年を取ることができ、その期間でお互いのことをより理解し合えるからなのです。だからといって6才以上の犬ではいけないわけではありません。1匹の高齢犬の命を救うことになるのですから。
小型犬
散歩で飼い主が引っぱり回されてしまうなんてことがないように、小型犬種を選ぶことをおすすめします。また成犬であれば突然成長することもありません。そして、狭い場所でも暮らすことができ、大型犬ほど食事の必要量も多くないのです。
毛の抜けにくい短毛種であれば掃除も楽になるでしょう。性格は愛らしく、社交的で、気性の激しくない子が望ましいです。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。