子犬を育てる猿とは?
種族を超えた友情の物語とはなぜこうも多く、そしてどれも素晴らしいのでしょうか。助けを必要としている相手は誰であろうが助ける、人間が見習うべき動物の行動の一つだと言えるでしょう。今回は、子犬と家族になったある猿のお話をご紹介します。驚きと優しさで満ちた物語です。読んでいるとあなたも自然と笑顔になるでしょう。
全ての生き物は皆がそれぞれ違っていて、それぞれが良いところを持っています。そして今回のお話の主人公となる猿は、「優しさ」や「思いやり」といった言葉では表しきれないほどの強い愛を持っているのです。
捨てられた子犬の家族になった猿
物語の舞台となったのはインドで、元々この猿は地元ではちょっとした人気者でした。町の中にある公園で生活しており、彼が木から木へ飛び移る姿を見ようと公園に来る人がいたり、近くの通行人も立ち止まって観察したりするほどだったのです。
するとある日突然、新しいお友だちを連れて現れました。それは捨てられた子犬でした。なんと彼は、その子犬をまるで自分の息子であるかのようにお世話していたのです。食べ物を探して見つけては子犬に食べさせ、しかも「息子」がお腹いっぱいになるまで自分は何も食べないのです。
他の犬に「息子」がいじめられそうになれば、自慢の爪と歯を以て守ろうとするのです。もう本当に家族だと思っているようにしか考えられません。
常に抱きかかえ、たまに散歩をさせ、でも絶対にひとりにはさせません。母親が子供にするように毛繕いもします。この子犬にとっては、「母親」と別れたなどという自覚はないのかもしれません。これだけ自分のことを気にかけてくれる存在がいるのですから。
公園がある町、イロードの住民たちは彼らの関係性を観察してきて、「世界で最も優しさに満ち溢れた光景」だと解説します。そしてこの心優しい猿の負担を少しでも和らげようと町の人間たちは、2匹に食料を与えているのです。
食べ物を探さなくてよくなったお陰で、家族のために使える時間が増やせるようになりました。これを見てわかるように、動物たちは私たちに、本当の愛や友情とは何かを教えてくれるのです。
種族を超えた友情は他にも
このお話も、数ある感動物語の1つにしか過ぎません。動物たちにとって重要なのはハートであり、外見など関係ないのですから。
世界には他にも、「自分とは少し違う」お友だち・家族を持つ動物たちがたくさんいます。
- ジュニパーとムース あるキツネと犬の間に芽生えた美しい友情のお話です。同じ家族に助けられたふたりは、今ではまるで兄弟のようです。
- チーターと犬 母親に育てて貰えなかったルクサは、飼育員からお友だちとしてレイナを紹介されました。ふたりの間には切っても切れない友情が芽生えています。
- アヒルと犬 突然庭に現れたアヒルと、そのアヒルに自分の鬱を治してもらった犬のお話。2匹はまさに水魚の交わりの如き関係です。
- 盲犬と盲導犬 このふたりが出会うのは運命だったのでしょうか。彼らは眠る時でさえ、相手をひとりにすることがありません。なんて感動的なのでしょう!
画像出典元: www.elheraldo.hn, Dinamalarのフェイスブックページ
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