意外と知らない?!ロバとラバの違いをご紹介!
よく間違えられてしまいますが、ロバとラバは違う動物です。力仕事が必要になる畑での作業に向いている動物もいれば、レチノールという素晴らしい栄養素を含むミルクを出してくれる動物もいます。実ちなみに、このレチノールという物質はアンチエイジングに最適な再生能力を持つ成分なのです。
多くの人は違いがわからず、ロバとラバをまるで同じ動物であるかのように話しますが、実は彼らには注目すべき違いがいくつかあります。
ロバとラバって同じなの?
ロバはウマ科の動物であるのに対して、ラバはロバと雌馬の交雑種なのです。
ロバもラバも人間にとってとても役に立つ仕事をしてくれるので、この二つの動物の違いを知っておいて損はありません。
ロバの役割
まずロバは二種類に分かれます。一種は家畜用、もう一種は野生です。けれど、一番よく知られているのは家畜用のロバでしょう。
ロバは5000年ほど前に農業のために家畜化されました。その身体能力と暑く、乾燥した所にも耐えられる体力のおかげで、今でもいくつかの国では家畜用のロバが活躍しています。主に荷物を運んだり、乗ったりするのに使われていますが、先進工業国では家畜用ロバは消えつつあります。
重い物を持ち運べることから、かつては雄のロバが重宝されましたが、今はミルクに含まれるレチノールのアンチエイジング効果によって、雌のロバの方が注目を浴びています。
一説によるとクレオパトラはロバのミルクの美容効果を知っており、そのミルクでお風呂に入っていたともいわれています。
今では、製薬業界がロバのミルクを使ってアンチエイジングクリームを生産しています。ロバのミルクには抗酸化物質が含まれているだけでなく、再生能力もあります。牛乳と同じように飲むこともできますよ。
ロバの特徴
信じられないかもしれませんが、ロバの遠い親戚は実はサイなのです。どちらも有蹄(ゆうてい)動物 という、ひづめのある動物として分類されています。それに、サイと同じようにロバも草食動物なので、薬草や茂み、植物、アザミなどを食べます。
家畜用のロバは一年を通して繁殖できますが、野生のロバは湿気の多い時期にしかできません。二歳を超えると、雌は12カ月の妊娠期間を経て一頭の子供を産みます。子ロバは産まれた時には40㎏前後の重さで、2カ月の間母乳を飲んで育ちます。
さらに、ロバは雑種を産める動物の一つなので、多くの場合他のウマ科の動物と交配されます。例えば、雌のロバと雄のウマの間の子供はケッテイと呼ばれ、雄のロバとメスのウマの間の子供はラバと呼ばれます。
ラバの役割と特徴
ラバは親のロバよりももっと力と体力を持っています。だから19世紀ごろには農業や工業において不可欠な存在だったのです。
ラバは多くの場合、子供が産めません。なぜかというと、ロバとウマは持っている染色体の数が違うので、交配の際、染色体異常によってラバは子供を作るのが不可能になってしまうのです。
親の染色体の数の違いは早期老化の原因にもなります。ラバの寿命は馬と同じくらいですが、とても老けた見た目をしています。
このラバとケッテイの染色体異常の原因は、人間が作った種であるということにあります。要するに、人工的に作られた動物なのです。また、ラバとケッテイの間では、ラバの方が優れた交雑種であると言われています。
その上、父から力もスタミナも受け継いでいるので、ラバは荷物を運んだりするのにとても便利です。さらに、お父さんと同じようにラバは長い耳と短い頭を持っています。
けれど、ラバとロバの違いはラバがお母さんから受け継いだ特徴にあります。ラバは馬の身長、歯、そして一色の毛並みを持っているのです。これだけの情報があれば、ロバとラバが見分けられるようになるでしょう。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。