ギニアピッグにまつわる8つの豆知識
ギニアピッグ(モルモット)はとても愛嬌のある中型のげっ歯類です。感情表現豊かで人懐こく、ペットにたいへん適しています。ギニアピッグと暮らしたことがある人ならみんな、彼らがどんなに素敵か知っていることでしょう。しかしこの動物についての情報はいまだほとんどの人に知られていません。この記事ではギニアピッグにまつわる8つの豆知識をお教えします。
ギニアピッグにまつわる豆知識
ギニアピッグは南アメリカのジャングルを原産地とするげっ歯類です。扱いやすく人によく懐くため、世界中でペットとして親しまれています。ギニアピッグの品種は毛のようすによって区別されますが、これから紹介する内容はどの品種でも共通です。
1.目を開けたまま眠れる
ギニアピッグには天敵が多くいるため、いつも周囲を警戒しています。目を開けたまま眠る能力を身に付けたので、急に動くものがあればすぐに目を覚ませるようになりました。
ギニアピッグの中にはいつも目を開けて眠るものもいれば、めったにしないものもいます。新しくギニアピッグを飼い始めたときには寝ていないと思うかもしれませんが、きっとそれは飼い主に区別ができないだけなのです。
2.ビタミンCを合成できない
他のほとんどの動物とは違い、ギニアピッグは普通の食事からビタミンCを合成できません。そのため必要なすべての量をエサから直接摂取する必要があります。
ビタミンC欠乏症によって引き起こされる問題には壊血病、門歯の発達異常などの歯に関わる症状、目の症状などがあります。ギニアピッグを飼っているなら、食べ物には十分に気を付けてあげましょう。パプリカ、ほうれん草、ブロッコリー、イチゴなど、ビタミンCが豊富な食材を与えましょう。
3.消化機能がはたらき続ける
ギニアピッグの消化器系統は自律的にはたらかず、新しい食べ物が送られてくる間ずっと動き続けます。新しくエサを食べることで、それまでに食べたものの排泄が行われます。また、他のげっ歯類と同じように、ギニアピッグの歯も一生伸び続けます。
こういった理由から、ギニアピッグには常に食べ物をそばに置いておいてやらなければなりません。彼らは少量のエサを一日中かけて食べます。また、ケージの中にはわらを入れておいてあげましょう。わらは消化の助けになるだけでなく、伸び続ける歯をすり減らすことで口内の衛生を保つのにも役立ちます。
4.ヨーロッパで最初にギニアピッグを飼ったのは、カスティーリャのイザベル一世である
スペインのコンキスタドールが南アメリカに到達した際、彼らはすぐにギニアピッグを発見しました。そこで、大西洋を横断する航海を可能にしたスペイン女王、カスティーリャのイザベル一世へ献上するために連れて帰ることにしました。
5.名前がたくさんある
日本ではモルモットと呼ばれるように、ギニアピッグには国によって色々な名前があります。一番良く知られているのはギニアピッグまたはケイビー(cavy)でしょう。場合によっては「飼いならされた」という意味のdomesticといった言葉が付くこともあります。
この動物がなぜギニアピッグと呼ばれているのか、正確なことはわかりません。おそらくは鳴き声がブタに似ていること、見た目が子ブタのようであることが理由でしょう。しかしギニアピッグの原産地はギニアではありません。この動物を売っていたのがギニア人だったのでギニアピッグという名前になったのだという説もあります。
6.スキニーギニアピッグ
スキニーギニアピッグという、毛のない種類がいます。この品種は研究所で生まれた無毛の突然変異から作られました。研究者によって無毛の原因となった遺伝子が突き止められ、この品種が誕生しました。
スキニーギニアピッグは基本的に普通のギニアピッグと変わりませんが、寒さにだけは弱くなっています。ギニアピッグの品種には興味深いものが色々といますが、この種類がもっとも変わっています。
7.フンを食べる
気持ち悪いと思われるかもしれませんが本当です。ギニアピッグのフンには二種類あり、その区別は彼らにしかわかりません。ギニアピッグは片方の種類のフンを食べることがあります。このフンには彼らに必要不可欠な栄養素が含まれているのです。ギニアピッグにまつわる豆知識のなかでも、あまり気持ちの良くないお話でした。
8.とても頭が良い
言葉を覚えて命令を聞くだけではなく、ギニアピッグは問題を解いたり新しい芸を覚えることを楽しみます。簡単でおもしろい芸の他にも、ギニアピッグは頭を使うパズルやおもちゃも好きです。
ギニアピッグは飼育に適した小さなげっ歯類の動物です。彼らは感情表現が豊かですから、どうやってコミュニケーションすればよいか知っておきましょう。ピーマンをあげることを忘れずに、末永く仲良くしてくださいね。
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