動物の権利の世界宣言についてもう一度考えてみよう

40年以上前に出されたこの動物の権利の世界宣言はすべての動物は尊敬され、虐待されず、見捨てられず、労働搾取されるべきではないと述べています。痛みを与えられるべきではなく、人間の娯楽のために利用されてはなりません
動物の権利の世界宣言についてもう一度考えてみよう

最後の更新: 22 4月, 2019

1978年10月、動物の権利の世界宣言が動物愛護グループによって宣言されました。ですが、この世界宣言を知らないという方は多くいるでしょう。

この世界宣言が守られていれば、ゾウが象牙のためにたくさん殺されることはなかったでしょう。人間は、貪欲さのために周りが見えなくなり、他の動物の生きる権利を忘れてしまうのです。

この動物の権利の世界宣言は14条から成り立っており、生き物の権限について説明しています。動物の権利の世界宣言について、これまで聞いたことがなかったという方は是非、この機会に知っておいてくださいね。

 

第1条・第2条:生存権と尊敬される権利

人間と同じく、すべての動物には生存権があります。さらに、第2条では、すべての動物は尊敬される権利を持つと述べています。

つまり、人間には他の動物種を滅ぼしたり利用する権利はないということです。その逆に、人類は動物を保護するために援助しなくてはいけません。

したがって、すべての科学の進歩は他の動物種の保護と利益のために使われるべきです。科学の力を使い、人類は地球を守る存在とならなくてはいけないでしょう。

犬の権利 動物の権利   世界宣言

動物の権利の世界宣言:病気の治療と自由

動物の権利の世界宣言は、すべての動物は尊敬される権利を持ち、誰も虐待、拷問、痛みを動物に与えることはできないとしています。また、動物を犠牲にする唯一の条件は、生存目的の場合のみであることを強調しています。

ですが、たとえその状況下であっても、人間は動物に対し節度を持ち節するべきです。動物に死を与える場合は、痛みなく瞬間的なものであるべきです。動物に苦しみを与えてはいけません。

動物の権利の世界宣言は自由の権利についても述べています。動物は自然のの生息地で自由に生きる権利を持っています。また、人間は動物の生殖能力を守らなくてはいけません。

 

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使役動物の権利

第5、6、7条ではさらに複雑な動物の権利について言及しています。人間は商業目的でいかなる種の生活を修正してはいけないのです。動物の生活を変えることは犯罪です。

動物の権利の世界宣言はまた、ペットの権利についても述べています。 飼い主には、飼っているペットを保護する責任があり、見捨てることが許されません。遺棄は動物を危険に晒すこととなります。

さらに、人間は動物を労働目的で搾取することはできません。使役動物はその労働の時間と強度を適切に制限される権利を持ちます。また、適切な食事と休息が与えられなくてはいけません。

 

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動物はいかなる痛みをも感じるべきではない

動物の権利の世界宣言は、食品生産にまで関連して言及しています。動物は痛みを与えらえるべきではありません。同じように、医療、科学、商業的な動物実験は動物に苦痛を与えるものであってはならない、としています。

牧場や農場では、飼育している動物は不安や痛みを与えないようなやり方で飼育し輸送しなければいけません。また、食肉として処理されるプロセスのおいても痛みや苦しみを与えないよう処理されるべきです。

問題は、この食肉処理のプロセスはが常に政府に管理されているわけではないという点です。 動物虐待を非難することができる国際的な権威はありません。世界には畜産農家をコントロールしていない国すらあるのです。

人間の娯楽のために利用されてはいけない

第10条では、いかなる動物も人間の娯楽のために利用されてはならないことを言及しています。動物の尊厳に反するからです。

動物の権利の世界宣言、第11条では、人間は決して不必要に動物を死に至らしめてはいけないと述べています。動物を殺すことは犯罪です。第12条では、野生動物を大量に殺すことを有罪と定義づけています。また、死んだ動物は敬意をもって扱われなくてはいけないことにも触れています。

ご覧のように、動物の権利の世界宣言は動物の保護に基づいています。最後の条文は、動物の権利を守ることを話し合うことによって動物保護を確認しています。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。