愛犬の「申し訳なさそうな顔」の心理とは?

2019年1月19日
善悪の判断は人間の考えた概念なので、犬にはやって良いことと悪いことの違いがわかりません。けれど、自分の起こした行動によって良い結果か悪い結果が起こるのかは理解しています。

犬が何か悪いことをしてしまった時やいたずらをしてしまった時、彼らはなんとなく申し訳なさそうな顔をすることがあると思います。けれど犬にはやって良いことと悪いことの違いがわかっているのでしょうか?もし悪いことをしたとわかっているのなら、なぜやってしまうのでしょうか?この記事ではこれらの疑問の答えと犬の「申し訳なさそうな顔」についての心理をご紹介します。

犬の申し訳なさそうな顔はあなたを落ち着かせるサイン

耳が後ろに垂れたり、目が悲しそうだったり、緊張で尻尾が動いてしまったりするので、犬の申し訳ないと思っている顔はすぐわかりますよね。他にも、悲しそうな目をしながら、まるで怒っている人から逃げるように後ろを向くワンちゃんもいます。けれど、まるで笑っているように歯を見せる犬もたまにいます。

怖がる犬

実はこれらのジェスチャーは全てあなたを落ち着かせるサインなので、罪悪感を示しているわけではありません。これらのサインは、犬が「あなたに迷惑をかけたくない」と言っているのです。言い換えれば、犬が申し訳なさそうな顔をしている時は、飼い主に自分は今辛い思いをしているよ、叱らないでね、と訴えているのです。

その他の落ち着かせるサイン

犬の「言葉」の多くにはこう言った落ち着かせるサインが含まれています。ワンちゃんが見せるその他のシグナルは以下のようなものがあります。

  • 鼻を舐める。愛犬はご飯があまりにおいしくて鼻を舐めているのではありません。あなたがご飯を持ってくるとものすごく興奮するため、自分を落ち着かせようと鼻を舐めているのです。
  • 顔をそむける。私たちが携帯を取り出し、愛犬の写真を撮ろうとすると、彼らは高確率で顔をそむけてしまうでしょう。これは電話が怖いので、それをなるべく遠ざけて欲しいと訴えているからです。
  • 床の匂いをクンクン嗅ぐ。公園にいる時などにあなたが強めのトーンで犬のことを呼ぶと、きっと愛犬はゆっくりとあなたへ近づき、途中で何かの匂いを嗅いでいたりするかもしれません。これは、あなたに怒ってほしくないと言っているサインなのです。

やって良いことと悪いことの違いはわかるの?

善悪の判断は人間の考えた概念なので、犬にはやって良いことと悪いことの違いがわかりません。けれど、自分の起こした行動によって良い結果か悪い結果が起こるのかは理解しています。だから、先程ご紹介したあなたを落ち着かせるサインを送るのです。

やってしまったことが飼い主を怒らせたり、喧嘩を始めてしまったり、最悪叩かれたりしてしまうことを頭でわかっています。ですから落ち着かせるサインを使って飼い主を落ち着かせようとしますが、多くの人たちはこのサインを理解していません。また、人は叱ったり喧嘩をしたりすることのが好きなのを犬は知っています。

犬がとても優れた観察者な理由は、人間が怒る前から何かがおかしいと気づけるからなのです。なので、飼い主が怒ってしまう前にこの落ち着かせるサインを使います。

犬はなぜ悪いことをしてしまうのか

犬は大抵悪いことをしたくてしているのではありません。人々は何千年もの間、人間を喜ばせる犬を品種改良してきたのですから、犬たちは人間のことを傷つけたり怒らせたりしたいわけがありません。ですから、犬は自分がやってしまったことに対して申し訳なさそうな顔をしているのではなく、やってしまったことの結果に対してその顔をしているのです。

犬が悪いことをしている時は、大抵どうしても我慢できなかった時に起こります。なので、仕返しをするために家の中の物を壊したりゴミを荒らしたりするわけではありません。彼らは大抵困惑しすぎていたり、ストレスがたまりすぎていて、何かに対してエネルギーを発散させなければいけないのです。また、何かに噛み付くことで犬は自分を落ち着かせています。

言い換えれば、物を壊してしまう犬は自分を落ち着かせようとやっているのです。もし犬がいたずらをしてしまったのであれば、それは自分のコントロールが効かなくなって我慢できなくなってしまったからです。

だから、犬は私たちに許しを請い、叱らないように訴えてきます。彼らはしたくて悪いことをしているのではなく、どうしても我慢できないからしてしまうのです。

犬 をしつけよう 申し訳なさそうな顔

愛犬が悪いことをしないための対策

犬が物を噛んだり壊してしまうほどの嫌な時間を過ごさせないようにするのは、飼い主の責任にかかっています。犬のコントロールが効かなくなってしまい手あたり次第に何でも噛んでしまう時は、飼い主の責任なのです。ですから、どうやって解決していいかわからない問題が出てくることを飼い主が見越しておかなければなりません。それぞれの犬にはそれぞれ違う解決方法があり、愛犬のことを一番よく知っているのは結局飼い主の私たちなのです。

多くの場合、犬は自分が噛めるおもちゃや物がないため、飼い主のクッションや服を引きちぎってしまいます。けれど、「噛む」という行為はどんなイヌ科の動物にとっても大切で必要な行為です。ですから、あなたが犬に噛める物を与えないと、犬は自分で噛めるものを探します。

犬はクッションより硬いおやつや腱、骨などを好みます。なので、あなたの犬がいたずらをしないようにするのはあなたにかかっているのです。もし愛犬が公園でよく他の犬と喧嘩してしまうのであれば、公園にはそもそも行かない、または他の犬が帰ってから行くべきでしょう。

また、家にひとりだけ残された時に不安になってしまったり、おもちゃを噛んでも落ち着けないワンちゃんはドッグトレーナーに助けを求めてみましょう。分離不安症は専門家に診てもらうべき複雑な障害です。

犬にはやって良いことと悪いことがわからないため、犬が「申し訳なさそうな顔」をしている時、それは実は申し訳ないとは思っていないのです。

けれど、犬には人間が怒っている時がわかるので、たとえ人間が犬に耳を傾けなくても謝ろうとします。なので、ちゃんと犬の悩みのことも考えてあげれば、もっと良い関係が築けるでしょう。