これってホント?ウソ?猫の持っている好奇心について
猫をペットして飼っている人なら誰でも、猫が好奇心の高い動物であることを知っているでしょう。
猫のある特定の行動とその理由を知ることで、猫についてより深く理解し、家庭内の危険から猫を守りながらより快適な生活空間を提供することができます。
猫がなぜ、家の中をウロウロと覗き回るように歩いているのか気になったことはありませんか?
本記事では、この猫の特性が、実は猫を危険にさらしている可能性があることについてご説明します。
猫の好奇心の真実
猫は生まれた瞬間は、目が見えず耳も聞こえないため、嗅ぎまわりながら歩きます。
生後3週間ごろから、様々な機能が発達して周りの世界に興味を持ち始めてます。
この頃から嗅ぎ回る動作は無くなります。
猫の好奇心は、野生の祖先から受け継いだ強い生存本能に由来しており、飼い猫は、さまざまな方法で、ある特定の物に好奇心を示します。
一見すると奇妙で興味深いこの行動は、狩りへの衝動と捕食者から逃げると言う猫の本能によって起こるもので、猫の進化の過程によって取得したものだと言われています。
現在では、人間に飼いならされているにも関わらず、猫はこの狩猟能力と狩猟反射を失っていません。
これは、猫は犬と比べて、人間に飼いならされたのがさほど昔ではないからです。
猫の持つ狩猟の本能は、子猫が一日中隅々まで注意深く見たり、色々な動きを観察することや、外に出る猫が、時には小さな獲物を捕まえて家に持ち帰る理由の説明となるでしょう。
猫の多くはシンプルな箱が大好きです。
なぜ猫はシンプルな箱を面白がるのでしょうか?
これは猫の祖先が危険にさらされた時に保持していた、自然な防御メカニズムと深い関わりがあります。
安全第一
野生の猫にとって、捕食者の目に見えない安全な場所を見つけることが先決でした。
そのため、ペットとなった現在でも箱の中に入るのを好むと言われています。
また安全な場所に隠れている時にも、相手に気づかれずに獲物を狙うこともできます。
箱以外にも猫は高い場所を好みます。
これは高い場所からなら視野が広がり、何かに邪魔をされることなくすべてを容易に観察できるからです。
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無意識に飼い主の膝に飛び込んでしまった猫が、怯えることがあります。
野生では、小さな猫はより高い位置にいることで安心します。
また獲物より高い位置から観察し、猫に気づいていない獲物に飛びつく傾向があります。
人間の行動が猫の好奇心に火をつけることもあります。
猫を飼っている人のほとんどが、猫に常に観察されているように感じたことがあるでしょう。
猫は常に人間を観察し、その興味深い行動を見て分析をしています。
その後、人間の行動を真似し始める猫がいます。
例えば、外へ出るためにドアや窓を開けたり、食べ物を探すために冷蔵庫を開けることがあるのはこのためです。
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猫の好奇心の問題
猫が健康に育つためには、猫を自由に行動させ、その好奇心を探求することが大切です。
猫の自由を奪ってしまうと、猫の行動に問題が生じたり、健康全般に悪影響を及ぼす可能性もあります。
猫を閉じ込めて外の世界や人間から隔離すると、多くの不信感をもたらします。
そして猫には自分のスペースと自立した状態も必要です。
つまり猫を閉じ込めたり猫に何かを強要すると、不必要に自分の毛づくろいを行い、皮膚の問題を引き起こしたり、食べ過ぎて肥満になることがあります。
また猫が自分の好奇心を探求できない時に起こるその他の行動が、攻撃性や家中に自分のニオイを残す過剰なマーキングです。
その一方で、猫の好奇心が満たされないことや不安感は、家の内外で危険になることもあります。
そのため、おもちゃなどで猫の好奇心を満たし、猫を傷つける可能性のあるものは片付けてください。
猫は私たちにとって素晴らしい仲間になりますが、彼ら独自の行動を理解し、健康的かつその本能を発揮させるための自由を与えることが大切です。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。