猫の爪とぎ対策:家具に傷がつかないようにする方法

爪とぎは猫の習性なので、無理に止めさせると大きなストレスになります。今回は、猫に負担をかけずに、家具を守る方法をご紹介します。
猫の爪とぎ対策:家具に傷がつかないようにする方法

最後の更新: 05 11月, 2018

人々が猫を飼うのをためらう大きな理由の一つに、猫が家具や他の大切なものを引っ掻いて傷つけてしまうのではないかという懸念が挙げられるでしょう。けれども猫が家具を傷つけるのを防ぐ方法はあります。猫は元々爪をとぐ生き物です。これは習性ですが、なぜそうするのでしょうか。今回は猫が爪をとぐ理由とその対策についてご紹介します。

猫がひっかく理由

猫の爪とぎ対策:家具に傷がつかないようにする方法

それは本能で、ただ楽しんでるわけではありません。自然に生息しているか家で飼っているかに関わらず、すべての猫は周りの環境にあるものを引っ掻く習性があります。爪から死んだ組織を除去し、爪を研ぐことで健康を保っているのです。猫が自分自身でハンドケアをしているようなものです。

またひっかくと言う行為は、マーキングの意味合いもあります。ひっかくことで他の猫たちとコミニケーションを取り、自分の縄張りを守っているのです。引っ掻き傷のついた表面を見ることで、他の猫のテリトリーであると予測することができます。

また、ストレス発散やストレッチの方法でもあります。このようにひっかくことには様々な理由がありますが、家中にひっかき傷をつけるのを防ぐためにどうすればよいでしょうか?

猫のひっかき傷から家を守る方法

爪とぎ

爪とぎを置いていない家の猫は、他のものを使って爪を研ぎます。よって、家の家具を傷つけないためには、猫が興味を持つ爪とぎを購入することが大切です。

たくさんの爪とぎが売られており、小さな隠れ家のようなところに爪とぎがおかれているものもあります。さまざまな色、形状をしていて、選択肢は星の数ほどあります。あなたと飼い猫のニーズにあった爪とぎを選ぶようにしてください。

いつも猫がどんな家具を選んで爪を研ぐのか気をつけて見ていると、どんな爪とぎを選べば良いのかわかってくるでしょう。その家具に似た色や素材、形を選ぶようにしましょう。

例えば、猫がアームチェアの背もたれで爪を研ぐのが好きな場合は、爪とぎパネルがふさわしいでしょう。ベットや椅子の足にひっかき傷をつけているようであれば、円柱状の爪とぎが1番良いでしょう。

ペットストアへ連れて行って爪とぎの近くで数分歩かせてみるのも良いアイディアです。そうすることで、猫が気にいった爪とぎを選ぶことができます。

家具をカバーする

もちろんすべての家具をカバーすることはできませんが、猫が特にひっかく場所を布切れなどでカバーすると良いでしょう。こうすることで猫は興味を持たなくなり、しばらくすると爪とぎを使うことに慣れてきます。

爪とぎを家の数カ所に置いておく

爪とぎ対策

爪とぎが1つしかないと猫は飽きるかもしれません。家の数カ所に爪とぎを置いておくことで、猫は飽きることなく使い続けます。

猫を叱らない

猫に家具を引っかかれたら誰でも良い気分はしませんが、どうぞ叱らないであげてください。この行為は猫の本能であり習性なので、それを変えることはできません。

猫を叱る事は猫を怖がらせるだけです。「NO」としっかりとした口調で伝え爪とぎの置いてある場所へ連れて行ってください。

このように家具を引っ掻くのを防ぐ方法はいくつかあります。くれぐれも抜爪手術をしないでください。それは指先を切り落としてしまう非常に残酷な手術です。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。