車いすを使うネコのレクシー

車いすを使うネコのレクシー

最後の更新: 18 7月, 2018

今日は科学の進歩のおかげで普通の生活を送れるようになったネコの感動的なストーリーをお届けします。その子の名前はレクシー。彼女のストーリーを一緒に見てみましょう。

レクシーのストーリー

レクシーはまだ小さな子ネコだったころ、大きな事故に遭いました。窓から落ちてしまい、まだ子ネコだったために関節がしっかり発達していなくて、後ろ足に大けがを負ってしまいました。

レクシーは捨て猫ではありませんでした。その時も、そして今もロシアに住む人間のお母さんのダリア・ミナーエファと一緒に暮らしています。ダリアさんはレクシーが事故に遭った直後に救急処置室に連れて行きました。

その後、猫は必要な検査を全て受けるために動物病院で数日間入院することになりました。けれどレクシーの飼い主のダリアさんにとって悲しいニュースがあることがわかるまであまり長くはかかりませんでした: 彼女のかわいい猫の後ろ足は麻痺してしまったのです。

獣医たちはレクシーはもう三ヶ月もないだろうと思っていましたが、彼女の力強さはみんなを驚かせました。ダリアさんはあきらめきれず、セカンドオピニオンを聞きに行きましたが、どこも皆同じ結論にたどり着きました: レクシーはもう二度と自分の後ろ足では動けないのです。

ダリアさんは小さな友達がいつか普通の日常を送れることを夢見ずにはいられませんでした。いつもレクシーが自分の足を舐めているのを見るたびに心が痛みました。

それでも希望はありました

このタイプの麻痺のためのオプションにはどういうものがあるのかダリアさんはよく知りませんでしたが、ネットで時間をかけて調べ、専門家やネコを飼っている人に相談しました。

するとレクシーの生活の質をもっと上げられるかもしれないものを見つけました。後ろ足だけに使える小さな車いすがあることを知ったのです。なんて良いアイデアでしょう!ダリアさんはそう思ったのです。

ネコのための車いすってどんなの?

車いすのレクシー

ネコの車いすと聞いて、ネコが車いすに座って飼い主が押しているのを想像しないで下さい。ネコのための車いすは、その子がまた四本足で動けるようにして、運動を続けられるように助けてくれます。

後ろ足が麻痺しているレクシーのようなケースでは、車いすは二つの車輪と二つのアルミニウムなどの軽くて丈夫な材質でできた支え棒(一つの車輪に一つずつ)から成っています。

また、後ろ側に通るU字型のアルミニウムでできたパーツで車輪は繋がっています。U字型のパーツの前側には動物が前に行き過ぎて車いすが動かなくならないよう、ベルトが通してあります。

その他にも麻痺した足を入れて、動かないように固定し、足が車輪に轢かれないようにする特別なファスナーもついています。

このような車いすはレクシーのように部分麻痺してしまったり、足を切断しなければならなかったような動物にぴったりです。このネコは車いすによってどうやって助けられたのでしょうか?

レクシーの新生活

ダリアさんがレクシーに車いすを与えた瞬間からすべては良い方向に変わりました。車いすは、レクシーに普通の生活を送れるようにしてくれたのです。飼い主と一緒に公園で散歩をし、蝶や虫なども追いかけるくらいにまでなりました。

そして、レクシーはどこにでもいる普通のネコになりました。現在2歳で、飼い主に愛されながら暮らす幸せなネコです。車いすのおかげで、他のネコができるようなことも同じようにできます。

ダリアさんが事故の後安楽死させるという決断をしなかったおかげで、レクシーは今幸せな人生を送っています。そして、これはすべての飼い主への教訓でもあります。急がず、セカンドオピニオンを聞き、ペットがよりよい生活を送れるために全てを尽くしましょう。レクシーの素晴らしいストーリーのようにハッピーエンドが待っているかもしれませんよ。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。