違法ブリーダーから83匹の動物が救出される

2018年8月21日

コロンビアのサン・クリストバルという街で、市民の通報を受けたレスキューチームが違法ブリーダーから83匹の動物を助け出すという救出劇が繰り広げられました。その結果、ブリーダーはペットの違法販売の疑いで逮捕されました

メデジンの違法ブリーダー

「悪徳繁殖業者」は世界的な問題となっていますが、特にアメリカやオーストラリア、イギリスなどでは極めて悪質と言われており、そこでは特定の品種や血統種を中心に多額のお金が動いている模様です。

ペット産業は非常に高利益な商売である一方、とても残酷なものです。そして何よりも繁殖場を特定するのが難しく、また特定しようと行動する人もあまり多くありません。

しかし幸運にも、コロンビアのメデジンにあるサン・クリストベルという街では、後者に当たる人は多くありませんでした。

なんと近隣住民が一丸となって、違法の繁殖場の様子を映像に撮って告発したのです。そしてその映像が83匹の動物が過酷な環境で暮らしている、という動かぬ証拠となったのです。

例えばミレナ・ペレズ・オスピーニャという女性はその映像をフェイスブックに投稿しましたが、瞬く間に拡散され、当局にまで声が届きました。

そしてついにメデジン警察が、67匹の犬と14匹の猫、そして2匹のミニブタの救助に動き出したのです。救出に向かった先には、極めて過酷な状況で暮らしていた動物達の姿がありました。

無関心と虐待

救助隊が違法繁殖場で見たものは、小さくて汚い檻に入れられ、栄養失調や脱水症状に陥っている動物達でした。特にその中の1匹の子犬は、木箱の中で今にも息絶えそうな状況で発見されたのです。

どうやら、違法繁殖場は数週間に渡って飲み水が供給されない状態にあった模様です。

さらにそこのブリーダーは、1日に1度繁殖場を訪れる程度でそれ以外は一切動物たちのお世話をしていなかったと思われ、彼らは適切なケアを受けられず孤独に生かされていたと言えます。

このような状況からメジリン警察は、繁殖場は必要な衛生基準を満たしていなかったと判断し、加えてあらゆる虐待が行われていたと結論づけています。

そして救助活動の最中に捕らえられた1人の男は、コロンビアの第1774法に当たる動物虐待の容疑で確保されました。

その他の違法ブリーダー事件

金網に前足を置く犬

また、アルゼンチンのブエノスアイレスにあるアルマグロという街では、とある民家で68匹の動物が放棄された状態で見つかりました。そしてそれを聞きつけた地方当局と動物虐待防止センター、そしてエル・カンピト(El Campito)というドッグ・シェルターからボランティアに駆けつけた人々が、彼らの救出に向かったのです。

救出劇は早朝から午後にまで及びました。司法当局も状況を確認するや否や、すぐに救助隊に民家への立ち入りを許可し、動物たちの保護を指示しました。

その家の状態は酷く、レスキューには3時間もの時間を要しました。手術用のマスクと手袋をつけて、1匹ずつ丁寧に捜索しては運び出し…という作業を地道に続けていったのです。

動物虐待防止センターの報告によると、その民家は実は繁殖場として使われており、66匹のトイプードルが極めて危険な状態で見つかったと言います。他にもどこかから誘拐されたと思われる2匹のラブラドールも発見されました。

そんな中、警察の規制線を取り囲むように見守っていた近隣住民は、一連の救出劇が終わった後、懸命に救出に携わってくれた人々に対する感謝の意を表して一斉に拍手を送りました。

そしてたくさんの人が写真を撮り、それを感謝状としてソーシャルメディアに投稿したと言います。ちなみに動物たちは救出された後、適切な治療を受ける為に獣医師の元に搬送されました。

さて、こういった事件を未然に防ぐ一番の方法は、疑いようも無く、ペットを繁殖場から買わないという事でしょう。また、もし子犬を買うとしてもその子の親達がどんなコンディションで暮らしているのか、必要な基準は満たされているのか、という事を考慮するのも大切です。