スペインの犬:カレア・レオネスについて
カレア・レオネスとはスペインのレオン州とカスティーリャ北部の牧羊犬です。
日本ではまだあまり認知度のない犬種ですが、ボーダーコリーなどの他の牧羊犬と同様です。非常に美しく、賢く聞き分けの良いのが特徴です。
スペイン王立犬協会では、カレア・レオネスをスペイン原産の犬種として認めています。
カレア・レオネスの特徴
レオン・シェパードという名前で呼ばれることもある理由の一つとして、その特徴的な毛の模様があります。
最も一般的なのは黒、白、またはグレーなどで、ハーレクイン柄と呼ばれる様々なバリエーションがありますが、中には茶色やブラウングレーなどの色を持つタイプもあります。
毛の長さは短めから中くらいの長さです。カレア・レオネスの身体能力は非常に優れており、どのような状況にも適応する強い犬種です。
長い頭と黒い瞳を持つ中型犬で、中には(特に水玉のようなドットの模様の種類は)目の虹彩の中に青い縞模様があるタイプもいます。
尻尾は剣のような形をしており、骨は強くてとても丈夫です。
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カレア・レオネスの性格
一般的に従順な性格ですが、しつけやトレーニングは簡単ではありません。
興奮しやすく活発な性格で、多くの運動や遊びを必要とする遊び心のある犬種です。
飼い主との強い関係を築くタイプですが、飼い主に依存することはなく、時としてその行動が本能に基づくことがあります。
つまり、カレアレオネスは小さい家や集合住宅などには適していません。
田舎の広大な土地がある家や、都市部でも庭がある家が適していますが、それに加えて長い散歩や刺激的なアクティビティーが必要です。
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カレア・レオネスの起源と才能
カレア・レオネスの正確な由来は不明ですが、スペイン中の羊飼いは羊の群れを管理するためにカレア・レオネスに頼ってきました。
スペインではレオン州だけでなく、ザモラとバリャドリッドなどにも見られます。
カレア・レオネスは、羊の大群を管理するのに最も適した犬種ですが、今日ではスペインの牧場における羊の数が減少しているため、カレア・レオネスを牧羊犬として使用する機会は減っています。
ところが近年、捜索救助犬としてカレア・レオネスを活躍させようという試みが行われています。
近年、ブリーダーはたちはカレア・レオネスの活躍の場を模索しています。
あるプロジェクトで、スポーツやドッグショーに参加させたり、麻薬や爆発物を見つける探索犬としての訓練を行なっていますが、これは、カレア・レオネスという犬種が絶滅する危機を防ぐためのプロジェクトで、そのためには資金が必要になります。
カレア・レオネスに関する面白い事実
有名な映画「キングダム・オブ・ヘブン」で知られる俳優のヴィゴ・モーテンセンは、スペインのレオン地方を愛していると言われており、カレア・レオネスの子犬を紹介したことがあります。