キムリックとは?尻尾のないふわふわの猫

キムリックの元となったマンクスという品種はイギリスのマン島の猫で、その中にはキムリックのように毛の長い個体が生まれることがあります。そのマンクスの中から、突然変異によって尻尾がなかったり、たいへん短い猫が生まれました。このような猫をブリーダーが掛け合わせて、新しい品種が生み出されたのです。
キムリックとは?尻尾のないふわふわの猫

最後の更新: 16 3月, 2019

キムリックは毛の長いマンクスです。尻尾はまったくない、または極めて短く、ふわふわした毛玉のような可愛らしい猫です。

長毛のマンクス

キムリックは60年代にカナダやアメリカで発展した品種です。 長い毛をもったマンクスの子猫が選ばれ、掛け合わされました。

この種類は遺伝子突然変異によって尻尾がありません。アメリカのレズリー・ファルティセック氏とカナダのブレア・ライト氏がこの特徴に注目して品種を完成させました。

尻尾がなく短い毛のマンクス種はイギリスのマン島の品種です。マン島はイングランドとアイルランドの中間に位置しています。一方キムリックという名前はウェールズの言葉で「ウェールズの」という意味です。

キムリックは友好的で頭の良い猫です。尻尾がまったく(もしくはほとんど)ないという際立った特徴があり、毛は長く二層に分かれています。

キムリックの特徴

そのほかの身体的特徴

尻尾が完全にもしくはほとんどないことと長毛に加えて、キムリックは以下のような特色があります。

尻尾に関しては、キムリックの中でも3種類あります。ランピーには尻尾が一切なく、お尻にへこみがあるだけです。スタンピーでは尻尾の椎骨が数個だけあります。ロンギーの場合では普通の猫よりも少し短いだけの尻尾があります。例外として、中には完全な尻尾をもって生まれる猫もいます。

人懐こい猫

キムリックはとても社交的かつ友好的で、家族の誰とでも仲良くなれますし、知らない人さえ懐きます。ほかのペットと一緒でも一切問題ありませんし、あまりたくさん鳴かないのも飼い主には助かるでしょう。

この品種は非常に愛情深くて優しく、落ち着きがあり、飼い主に遊んでもらうのが好きです。キムリックは人間にとても依存する傾向があります。場合によってはまるで犬のように、大好きな飼い主の後を付いて回ることさえあります。

キムリックの世話

キムリックは賢く、好奇心旺盛で、走ったり跳んだり遊びまわるのが好きです。ですから、逃げ出してしまわないようにきちんと囲った庭やテラスなどがあればとても喜ぶでしょう。

キムリックの世話について

マンクスと同じようにとても健康的な猫で、平均寿命は10~15年です。ただし、尻尾がないことで、二分脊椎という病気になることがあります。これは先天性の障害で、脊髄脊椎が正常に閉じていないため、いくつかの問題が起こります。

この品種に特に必要なケアは、最低でも週に一度、ブラッシングをして毛並みを良い状態に保ってあげることです。

また、毛の抜ける量が多いため、毛玉による消化器関連の問題にはよく注意をしてあげましょう。何かあった場合には獣医に相談して予防と治療にあたるとよいでしょう。

年齢に応じたエサの種類と量については、専門家に相談すると良いでしょう。また、予防接種と定期的な寄生虫除去についても同様です。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。