グリーランド・ドッグについて知ろう!

この犬は、かつてイヌイット達によって狩りや移動に重宝されていました。極めて強い体を持っており、北極圏の厳しい天候の中でも生き抜く力があります。最近では、番犬として活躍したり、持ち前のフレンドリーさで良きパートナーとしてお家で飼われています。
グリーランド・ドッグについて知ろう!

最後の更新: 01 2月, 2019

動物王国でご紹介してきたワンちゃんの中には、きっと皆さんが聞いたこともないような犬種もあったと思います。では、グリーンランド・ドッグはどうでしょうか? もしご存知ないのでしたら、この記事でご紹介致しますので是非ご覧ください!

 

グリーランド・ドッグについて知ろう

発祥と歴史

グリーンランド・ドッグは 世界最古の犬種とも言われています北極圏に暮らすイヌイットという人々と深い繋がりがあるのですが、今日は中でもグリーンランドに暮らすイヌイットについてのお話です。彼らは、何世紀にも渡ってグリーランド・ドッグを狩りや移動の手段として重宝してきた歴史があります。

グリーンランド・ドッグは寒い地域でも暮らしていける体をしており、そこに暮らす人々の為にソリを引いたりしてきましたハスキーやサモエド、アラスカ・マラミュートなど有名な「スノードッグ」はたくさんいますが、なぜかグリーンランド・ドッグはあまり知られていないように思います。

彼らの体は、北極圏の天候に耐えられるような作りになっており、もしかしたら他のスノードッグ達よりも寒さと湿気には強いかもしれません。

身体的特徴

グリーンランドドッグの頭部は、てっぺん辺りがアーチ状になっているのを除いて基本的には丸型です。耳はツンと立っていて、先は丸っこくなっています。耳同士の間隔が広いのも特徴です

ソリを引くグリーンランド・ドッグ

目も一見丸っぽいですが、両サイドがキュッと絞られておりアーモンドのような形をしています。眼球は外側に突き出ている訳でもなく、かといって奥に沈んでいる訳でもなく、何やら奥深くミステリアスで、でもフレンドリーな眼差しをしています。鼻周りは長く、体の他の部位に比べて少し明るい色をしていますが、鼻本体はほとんど黒に近いチョコレート色です。全体的には平べったい印象で、暗めの毛並みが印象的です。

オスは通常23~27インチほどの大きさ、そしてメスは通常20~24インチ程度の大きさにまで成長します。体重は性別にもよりますが、大体が60~70ポンドの間ぐらいに収まります。

彼らは屈強かつ引き締まった胸部を持っており、背中はまっすぐ伸び、タフなオーラが全体的に漂っています。脚にも強い筋肉と骨がついており、まっすぐピンと伸びています。実は肉球も非常に大きいんですよ。

そして最後に、毛並みについてです。毛並みは二層になっており、内側の層は柔らかく、外側の層は厚く滑らかになっています。胸部は大体白色ですが、そこを除けば様々な色のバリエーションがあり、茶色っぽい色(シナモン、ベージュ、土色、砂色等)や黒色が一般的です。

グリーンランド・ドッグの性格

実はグリーランド・ドッグには、日本の犬とよく似た性格をしています。そう、あまり吠えないのです。彼らはもっぱら遠吠えで意思疎通を図り、悲しい時と嬉しい時とでそのトーンを変えているのです。グリーンランドの人たちの中には、そんな彼らの遠吠えのことを「野生の叫び」と呼んでいる人もいるそうです。

雪に座る グリーランド・ドッグ

彼らはエネルギーに溢れ、可愛くて、そして精神的にも屈強です。落ち着いていて、フレンドリーで、独立志向が強いのでお家で飼うにももってこいです。1人だけに懐いたりもしないので、番犬としても優秀です。

グリーンランド・ドッグの代表的な性格としてあげられるのが、その厳格さです。仕事がくれば文句一つ言わずに、必ず成し遂げようとするのです。

グリーンランド・ドッグのお世話

彼らはとても健康的で強い体の持ち主であり、この犬種特有の病気があるといった話は聞きません。一方、日常生活で気をつけてあげたいのは「運動量」を毎日たっぷり確保してあげるという点です、これは遺伝子レベルでグリーンランド・ドッグが必要とするものですからね。

また頻繁にブラッシングを行い、抜け毛を取り除いてあげる必要もありますまた毛がとても長くて寄生虫の住処になりやすいので、頻繁にチェックしてあげるのも大切です。確かに、グリーンランド・ドッグは歴史的に「働き犬」として重宝されてきましたが、お家で飼うペットとしても最高です。興味がある方は、是非!


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。