うちの猫ちゃんは大丈夫?猫のトキソプラズマ症
トキソプラズマ症はトキソプラズマという寄生性原生生物により起こされる感染症です。トキソプラズマ症は無症候性ですので、感染発見は簡単ではありません。動物から人間へと移ることもありますが、多いのはやはり人間から人間への感染です。
猫のトキソプラズマ症や人間へのリスクについては、いくつか都市伝説のようなものがあるようです。今日は、トキソプラズマ症に関する3つの都市伝説と、この病気に対するお役立ち情報をお教えします。
猫のトキソプラズマ症とは?
トキソプラズマ症は、世界でも最も感染しやすいパラサイトの一つ、トキソプラズマによる感染症です。
この原生生物は、すべての哺乳類に感染することができます。自らの排便で病気を取り除くことができる動物、パラサイトの最後の媒体となりうるのはネコ科だけです。もし生肉や調理不足の肉を消費したのであれば、残りの哺乳類はただ体内に溜め、他の人や動物に感染させるのです。
どうして猫はトキソプラズマの媒体となるのでしょうか? それは猫の体の作りのためです。トキソプラズマは猫の腸管内で発達します。
人間がトキソプラズマ症に感染するリスク
たとえ、妊婦であっても、ネコ科の動物が人間に病気を広げる可能性は低いとされています。どうしてでしょう?感染するには特定の状況が必要だからです。つまり、以下のような状況です。
- その猫がトキソプラズマ症に初めてかかった場合。一旦かかるとその猫は免疫ができるため。
- 猫の糞便が24時間〜5日の間同じ場所に置きっ放しである。
- 猫の糞便を素手で処理した後、その手を口元にあてたり、その手で食品を扱う。
たとえペットである猫が感染しても、飼い主にまで感染するのはトキソプラズマ原虫にとって簡単なことではありません。いずれにせよ、トキソプラズマ症は男性に多く見られます。これは、生や調理不足の肉、トキソプラズマに汚染されたフルーツや野菜、浄水が不適切な飲み水の消費のためです。
動物の感染
猫はトキソプラズマに汚染された肉を食べることによって、パラサイトに接触し、トキソプラズマ症に感染します。げっ歯類、鳥類、病気の動物、すでにトキソプラズマに感染している生肉などを食べることによって感染することもあります。
猫をペットとして飼っている場合は、おそらく店舗で購入したキャットフードを与えていることでしょう。その場合は、食べ物が感染源となりうる排泄物に接触しているケースは考えにくいでしょう。
ウイルスに感染してからトキソプラズマ症を発症するまで15日ほどかかるでしょう。動物の腸の中に寄生しオーシストと呼ばれる卵を産みます。この卵は糞便を通して排出されます。
トキソプラズマ症にかかっているという明らかな症状はないかもしれません。ですが、以下のような症状が見られたら、トキソプラズマ症かもしれないと疑いましょう。
- 下痢
- 食欲不振
- 発熱
- 無関心
- 呼吸困難
- 免疫力低下
上記のような症状があれば、信頼できる獣医に診てもらってください。血液検査をし、診断してもらい、もしトキソプラズマであれば適切な治療をしましょう。
猫のトキソプラズマ症を予防するには
簡単な予防策を取ることで大切な猫がこのパラサイトに接触するのを防ぐことができます。
- 最初に、飼っている猫の食生活を見直しましょう。どこで餌をやっていますか?キャットフード以外のものを食べさせているという人は、完全に火を通したものを食べさせましょう。
- 生肉は絶対に食べさせないでください。愛猫と他人のペットや野生動物との接触がないか、常に注意してください。
- 獣医の指示に従い、ワクチン接種をしましょう。定期的に検診を受け、健康であることを確認しましょう。
猫のトキソプラズマ症に対する治療
トキソプラズマ症だと獣医によって診断された猫は、おそらく少なくとも2週間分の抗生物質を処方されるでしょう。ですが、詳しい処方については、トキソプラズマ症にかかった猫の状態、症状、発達などによって異なります。抗生物質を飲むことで病気の悪化が抑えられ、体の回復が促されるでしょう。
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自宅での安全基準
トキソプラズマ症は症状もなく起こります。大切なことは、普段から自分の愛猫の食生活や衛生状態に気を配り、異常な行動や症状が見られたらすぐに獣医の診察を受けることです。
猫を飼っているからといって、大切な家族をリスクにさらしているということではありません。ですが、普段から衛生状態に気をつけ、予防措置を取っておくことが大切ですね。