犬によく見られる耳の感染症

犬によく見られる耳の感染症

最後の更新: 17 7月, 2018

犬の耳の感染症は思っているより一般的です。熱と湿度は微生物が広がるのに理想的な環境の為、1年で最も暑い日が続く時期は、特に注意を払う必要があります。
世界中で耳の炎症を起こすペットの数は年々増えています。犬の人口の約20%は、ある種の耳の問題を現在抱えていたり、その経験があるとされています。
頻繁に頭を振ったり、頭を引っかいていたら犬をよく観察してください。また、耳の周りが熱くなっていないか確認してください。いずれの場合も耳の感染症を引き起こしている場合があります。
感染症の症状や原因を事前に知ることはとても大切です。そうすれば合併症の危険性を避けることができるからです。

最も一般的な耳の感染症、その症状と原因

愛犬に起こりうる耳のトラブルはたくさんあります。足、耳、鼻、目は動物の最も露出した部分です。よって、毎日様々な微生物と接触します。

雪の中のコーギー

もちろん感染の恐れがあるからといって、常に室内で過ごさなければいけないという意味ではありません。屋外で運動することは、リスクよりもたくさんの健康上のメリットがあることが証明されています。しかし、免疫システムが外部の脅威と戦うには、犬の健康を保ちワクチンも常に最新のものを摂取することが重要です。

中耳炎

耳の感染症は中耳炎の原因となります。病原体の拡散(真菌または細菌)は外耳道に炎症を引き起こします。
中耳炎は耳の感染症の一種です。外耳炎(耳の外の炎症)は、犬において最も一般的な症状です。5匹に1匹の確率で発生しています。
中耳炎の原因はいくつかあります。最も一般的なのは、外耳道に起こるウィルス、細菌、又は真菌性の感染、アレルギー、異物混入です。しかし中耳炎は必ずしも耳の感染に関連するとは限らないことも覚えておいてください。
いろいろな治療法を試すことは可能ですが、愛犬の体に有害な化学物質が入らないよう、獣医に事前に確認してください。アロエ、温湿布、水分を含み柔らかくなったニンニクを局部に塗布するDIYの中耳炎治療薬もあります。

中耳炎の症状

中耳炎と耳の感染性の初期症状は類似しています:

・耳の周りの強い臭い
・頭を常に振る
・自分の足や他のものを使って、耳をひっかく
・耳の内側の傷や剥がれやすい薄片
・耳の腫れと赤み
・耳の周りと中の痛みや過敏症

耳の感染症

耳の感染症は中耳炎よりもさらにひどい症状を発症する場合があります。よって、感染症の早期診断を行うことが重要です。

深刻なケースでは、外耳道で何か分泌されたり、バランスを喪失したり、行動が変化したり、攻撃的になる恐れがあります。また徐々に聴覚を失うことさえあります。

これらの症状が見られる場合は、すぐに獣医に行く必要があります。耳の感染は鼓膜に影響及ぼし、取り返しのつかない損傷を引き起こす危険性があります。
治療方法は感染または中耳炎の原因となった病原体によって異なります。一般に獣医は抗生物質(細菌感染の場合)または殺菌剤(真菌性感染の場合)を処方します。

感染症防ぐ方法

まずは、犬の予防接種をしっかりと行うことが挙げられます。これは内外の寄生虫治療にも役立ちます。

獣医とテリア

愛犬がアレルギーを持っている場合、様々な制限をしなければなりません。バランスのとれた食事は強い免疫システムを形成し、健康的に成長するためにとても重要です。
十分な水分を与えることも非常に重要です。一日中冷たい飲み物が飲める環境にあることを確認してください。
犬の基本的なケアのほかに耳、目、鼻、そしてをしっかり観察してください。これらは太陽や微生物および他の環境要因にさらされる敏感なエリアです。
定期的に犬の耳を洗って、常に乾燥させておくことをお勧めします。湿気は真菌や細菌にとって理想的な環境です。特に夏の間は犬に細心の注意を払う必要があります。熱が外耳道内の微生物の増殖を促すからです。愛犬の耳をよく観察し、ケアしてください。愛犬はあなたに感謝するでしょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。