愛犬のためのフローラルセラピー

フローラルセラピーは愛犬のムードを落ち着けてくれる、副作用のない自然由来のセラピーです。
愛犬のためのフローラルセラピー

最後の更新: 05 3月, 2019

人間と同じように、ワンちゃんも悲しかったり、落ち込んだり、怖がったり、ストレスを感じたりします。そしてこのような感情は結果的に行動をも変えてしまうのです。そんな問題に対処するため、今「フローラルセラピー」が注目を集めています。

フローラルセラピーの鍵は花の精油です。バッチフラワー治療と言って、自然由来の花を用いて、ネガティブな感情を解消していくことができるのです。

フローラルセラピーは人間はもちろん、犬にも効果があると言われています。むしろ、中には犬の方が偏見や理性が少ない分、効果が高いと主張する人もいるぐらいです。さてしかし、フローラルセラピーって実際なんなのか?本当に効果があるのか?など色々な疑問が残ってますよね。ということで、今日はフローラルセラピーについて見ていきましょう。

フローラルセラピーって?

フローラルセラピーは38種類の花から抽出された精油を、色々組み合わせて「液体」を作り、それを用いる治療法です。

このセラピーの利点の一つは、完全に自然由来の治療法ですので、副作用もなく心と体に非常に優しいという点です。そして、優しいと言っても、特にワンちゃんに対してはしっかりと、すぐに効果を発揮してくれます。

犬用フローラルセラピーのメリット

ワンちゃんは、行動を通して自分の気持ちを伝えます。例えばいきなり生活リズムが変わったりすると、攻撃的になったり、無気力、イライラしたりしますよね?

花壇の中を歩く犬

そこで使えるのがフローラルセラピーなのですが、ここで一つ注意点があります。このように愛犬の性格がいきなり変わったら、自己診断を行う前にまずは動物病院に行ってください

しっかりプロに診断してもらった上で、どのようなフローラルセラピーを行えば良いか指示してもらうのです。もちろん、セラピーに自信がなければ専門家にやってもらうという手もあります。

また、フローラルセラピーでは治せないものもあります。例えばもし、ストレスによって攻撃的・反抗的なワンちゃんになってしまった時などは、フローラルセラピーだけでなく、特殊な矯正訓練が必要になることもあるのです。

フローラルセラピーで治せる行動

フローラルセラピーはワンちゃんの感情と行動のバランスをうまく保つのに効果的です。例えば、

  • 恐怖心放棄や虐待などを経験したワンちゃんは、人間に恐怖を感じることがあります。
  • ストレス強い執着心や何度も同じ事を繰り返す、などの行動は、ストレスによって引き起こされている可能性があります。特に飼い主のムードが悪かったり、生活環境が急激に変化した際に、このような行動を行っている場合は要注意です。
  • 反抗心強い緊張感を感じる時、犬は飼い主に反抗するという形でそれを表現します。体内に溜まったエネルギーを放出し、気持ちを和らげようとしているのです。
  • 攻撃的:犬の攻撃性はいくつかの要因によって生まれます。例えば暴力・疎外・無視などの扱いを受けた時や、子どもや他のペットとの関係が良くない時なども、攻撃的になる傾向にあります。
  • 鬱や悲しみ:犬は、愛する人が居なくなったり、孤独な時間が多かったり、時には原因不明でいきなり鬱になることがあります。このような場合、彼らは自傷行為や過剰に体を舐めるなどの行動に走ります。加えて、無気力や食欲の減退などが伴う可能性もあります。
  • トラウマ手術後や病気、事故などのトラウマなりうる経験をすると、不安・恐怖・パニックなどに苛まれることがあります。

ここに挙げられた行動は、あくまで一般的と思われる行動です。実際の犬は、それぞれの感情を、それぞれの方法で表現しますので、これは参考程度にしかなりません。

とは言え、何らかの行動の変化は見られるハズですので常に気を配っておきましょう。もし変化が見られたら、それはワンちゃんからのSOSかもしれません。できるだけ早く動物病院に連れて行ってください。

花に埋もれる犬 フローラルセラピー 犬

フローラルセラピーの必要性を判断する

動物病院にいくと、お医者さんがワンちゃんの感情と行動の因果関係を示してくれます

この際、おそらく飼い主であるあなたは「普段の愛犬の仕草」や「過去にトラウマがあったか」「生活環境が変わったか」「赤ちゃんが生まれたか」「離婚や別居を始めたか」「家族に亡くなられた方がいるか」などを聞かれると思います。

もしお医者さんにフローラルセラピーを勧められたら、その際にどんな精油を使えば良いか、どの程度の量をどれぐらいの期間続ければ良いかなどの指示があると思います。

フローラルセラピーを行う

フローラルセラピーをやり方はいたってシンプルです。精油を動物の背中や頭、または直接口から飲ませたり、飲み水に希釈するなどのやり方があります。量は1日に4滴程度が一般的です。

どちらにしても、犬の嗅覚は私たちが理解できないほどに優れていますので、たった少しの精油でもすぐに大きな効果を実感できると思います。

フローラルセラピーは人間にも犬にも効果的な治療法です。副作用も無いですしね。でも、あくまでこれはセラピーの一種であり、万能治療という訳ではありません。場合によっては、トレーニングなど別の治療法を指示されることもあると思いますので、まずは動物病院でしっかり診察してもらうことから始めましょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。