里親になれない私たちにもできること

里親になれない私たちにもできること

最後の更新: 05 9月, 2018

自宅を仮の保健所にする、保健所でボランティアとして働く、寄付する、レスキューグループに入る、ペットを捨てる人を通報するなど、実際に里親になれなくても私たちにできることはたくさんあります。

残念なことにペットの飼育放棄は今も後を絶ちません。路上や保健所にいる捨て犬を全て家に連れて帰りたいと思う人は少なくありませんが、それは不可能です。1匹ですら引き取ることが難しい人もいます。しかし、犬を引き取ることが出来なくても助けることはできるため、ガッカリする必要はありません。今回の記事ではどのように助けられるのかを詳しく見ていきましょう。

保健所から犬を引き取れなくても、できることはあります!

自宅を仮の保健所にする

ペットとずっと一緒に暮らすことが難しい環境に住んでいるかもしれませんが、数日間、数週間、または数ヶ月間時間を共にすることはできるはずです。保健所がいっぱいになってしまい、残された選択肢が他の保健所に犬を移す、あるいは殺処分になってしまった際に使われるのが「一時預かり」です。

殺処分を避けるために認められている制度があります。一時預かりを望み一定の条件を満たす家族や一人暮らしの人には新しい里親が見つかるまでの間だけこれらの犬を預かるのです。

もちろんですが、一時預かりをしたい場合は、責任ある飼い主になることを証明する審査に通る必要があります。また、犬が住むのに適切な環境を提供し、動物虐待や飼育放棄の過去があってはなりません。

一時預かりの難しいところは、愛情が深まりすぎ里親が見つかった後も飼い続けたくなってしまうことです。

一時預かりを行う場合、他の人や家族が里親になることが決定したら犬とお別れを言わなくてはいけないことをしっかりと理解することが重要です。

ボランティア

ボランティアになる

保健所、動物センター、動物虐待と闘う団体は様々な作業を行うボランティアを常に必要としています。犬を引き取ることはできないかもしれませんが、ボランティアになることはできます。あなたのスケジュールに合わせて週に数時間程度のボランティア活動でいいのです。たとえ週に1時間だけしか時間が取れなくても、その姿勢に多くの人は心動かされ、同じようにボランティアになろうと思うかもしれません。そして、ボランティアは団体だけでなく、犬の引き取りイベントなどでも必要な人員です。イベントでの書類の記入やお菓子配りなどもできます。

寄付する

保健所では動物の世話をするために助けを必要としています。食料、薬、動物たちが安心して遊べるおもちゃ、動物病院に掛かるためのお金などです。犬を引き取ることが出来なくても、金銭的に助けることもできます。

あなたの住んでいる地区の保健所を調べ、必要としているものがないか尋ねてみましょう。もしかすると猫が多くいる保健所でキャットフードが足りていないかもしれません。あるいは、今は子犬が多くいる時期で子犬用の特別な餌が必要なのかもしれません。寄付して欲しいものをきっと教えてくれるはずです。

レスキューグループも忘れないで

非営利団体の中には路上に捨てられた動物を助け出し、安全な場所へ保護する団体もあります。しかし、これにはどうしても多くの費用が発生します。助け出された動物たちがまず必要とするのは獣医によるメディカルチェック。それから、マイクロチップの埋め込みや、予防接種が行われていない場合はワクチンの費用などが発生します。

動物のレスキューグループ

そして、新しい里親が見つかるまでの間の餌代や医療費もかかるのです。この助けとして、お金を寄付する、ボランティアになる、食べものなどや物資を寄付するといった方法があります。

動物虐待を通報する

動物虐待やネグレクトが疑われた場合、どんなに些細なことでも声を上げましょう。もし全員が声を上げ通報すれば、動物虐待は減ることでしょう。

今回は犬を引き取れなくてもできることをご紹介してきました。ここに書いてあることを参考に、動物虐待と飼育放棄に立ち向かっていきましょう!


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。